雨模様の東北地方をゆるゆると進んでいきます。
しかし、長雨に耐え切れず雨中突破して新潟県に向かいました。
そんな131日目から135日目の様子をお伝えします。
2017年8月11日(131日目)
雨雲レーダーを確認すると一日中曇り予報。
まずは岩手県内を東へ進みました。
カッパ淵(岩手県遠野市)
2016年に日本を一周した方にオススメされていたカッパ淵を訪れました。
ここはカッパの伝承地で、沢まで行くとカッパが出迎えてくれます。
口の周りが赤い…何を喰ったんだろうか…
また、「カッパ捕獲許可証」をゲットすれば捕獲にチャレンジすることもできます。
エサはもちろんカッパの大好物であるキュウリです。
家族連れが何組もチャレンジしてました。捕まえられたかな?
奇跡の一本松(岩手県陸前高田市)
陸前高田市に入ると景色が一変しました。
開けた土地に盛り土がしてあるだけ。津波の被災地域に入りました。
6年半前まで普通に人々が暮らしていた場所だったはずなのに、今も更地になっている現状にショックを受けました。
基礎だけが残された建物にいた人は無事だったのでしょうか?そんな思いが駆け巡ります。
かつては7万本を超える松原だったという海岸線に一本だけ残された松の木。
決して太くたくましいものではないのですが、この姿に勇気と希望を与えられた人は少なくないと思います。
リアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市)
常設展示で3.11被災当時の様子を伝えるリアス・アーク美術館を訪れました。
500点を超える資料を通じてありのままの様子を垣間見ることができました。
あの日、まだ学生だった自分は東京都内にいました。
ビル全体を揺らす大きな地震、通りを埋め尽くす帰宅難民、本棚が倒れて物が散乱した自宅…今でもはっきりと覚えています。
私自身は何か大切なものを失ったわけではありませんが、こうして被災地から離れていても「被災当事者」となりえたほどの未曽有の大災害。
2011年3月11日がどんな日だったのか、また、同じような日が訪れた時にはどうすべきなのかを後世に伝えていくのは私たちの役割なのかもしれません。
夜は気仙沼の「ゲストハウス架け橋」に宿泊です。
宿泊者どうし、宿泊者とスタッフの距離感が近くて和気あいあいとした宿でした。
夜は鹿折地域の盆踊りにスタッフの方と遊びに行きました。
アップテンポな曲とマイムマイムが流れていることに驚いていたら、綱引きが始まってさらにカルチャーショックを受けました…
その後、宿に戻ってカメラ、バイク、各地のオススメ、旅について…色々なことをお話ししました。
2017年8月12日(132日目)
ゲストハウス架け橋(宮城県気仙沼市)
この日は一日中ずっと雨。ゲストハウスに籠城です。
清掃に来たヘルパーさんの娘さんと一緒に絵本を読んだり、ミッケ!で遊んだりしてました。
別れ際にお手紙をもらい、似顔絵を書いてもらいました。嬉しいですね!
ということで、プロフィール画像も更新しました。
夜はバリスタの方がゲストハウスにやって来てくれて、コーヒーのカップリングが開催されました。
コーヒーの豆を挽くところから入れていきます。カッコいい…
今回は6種類のコーヒーを飲み比べることができました。
同じ国で生産されても農園が違えば香りも味も全く異なる、コーヒーの奥深い世界に驚くばかりです。
単純に苦いのではなく、フルーティーで甘酸っぱい紅茶のような豆があるなんて初めて知りました。
ただ21時からコーヒーをガンガン飲んだので、この夜は寝付けませんでした(笑)
2017年8月13日(133日目)
2泊お世話になったゲストハウス架け橋を出発です。
天候は本降りの雨。頑張ります。
石ノ森萬画館(宮城県石巻市)
雨の中を走っていると石巻付近から雨が上がり、雲の切れ目から青空も見えるようになってきました。
そして、仮面ライダーとサイボーグ009が大好きな自分は絶対に訪れようと思っていた場所がここでした。
はい、聖地ですね。
館内には所狭しと様々な資料が並べられていて、お子様だけでなくお父様も大興奮。
特に仮面ライダーは世代を超えて愛されているヒーローなんだと再認識させられました。
個人的には実際に撮影で使われたと思われるトライドロンが展示してあったのがアツかったですね。
ボデーの至るところに傷が入り、ハンドルも擦り切れているあたりにロイミュードとの戦いの激しさを感じました。
自分は仮面ライダーに憧れてバイクに興味を持ち、こうしてバイク旅をしているわけです。
彼らに出会っていなければ今の自分はいないでしょうね。
ありがとう、仮面ライダー!
松島(宮城県松島町)
天候も安定してきたので日本三景のひとつである松島を訪れました。
いくつかビュースポットがあるうち、観光案内所でオススメされたのは「西行戻しの松公園」でした。
…うむ、地元の人にオススメの牛タン屋さんを教えてもらったのが最大の収穫なんだな(^ω^)
味太助 分店 いまい(宮城県仙台市)
オススメされた「旨味太助」というお店に意気揚々と行ってみると…
う、うそ…でしょ…?ぼ、ぼくの牛タンは…? pic.twitter.com/mhDCJAkwaH
— たいしょう @ただいまぁ! (@TaishoGoes) 2017年8月13日
売り切れでした(´・ω・`)
困り果てて偶然中から出てきたお店のご主人にオススメを尋ねてみると、こちらで10年以上の修行を積まれたお弟子さんのお店を紹介されました。
一枚一枚を丁寧に炭火で焼いており、表面はサクッとしていながらも柔らかい食感。
牛タンに対する価値観が変わりました。美味すぎるでしょ!
夜は「ゲストハウス梅鉢」に宿泊です。
こちらは古民家を改装したゲストハウスで、オーナー夫妻が明るくて宿泊者みんなで楽しくお話しする時間を過ごすことができました。
2017年8月14日(134日目)
この日は仙台市内の知人を訪ねて一日が終わりました。
はい、特にブログの記事になるようなことはなく、ただお喋りして終わるという(笑)
2017年8月15日(135日目)
朝は小降りだった雨も10時ごろになると本降りに…
しかし、東北地方の天気予報はこの先10日間ずっと雨。
ここで東北を脱出しないと何も進まないので新潟まで強行突破することにしました。
東北は雨ばかりで思うように観光できなかったので、いつかリベンジしに来ます!
道の駅 いいで めざみの里観光物産館( 山形県西置賜郡飯豊町)
本降りの雨の中、下道で蔵王山を越える気力が湧いてこなかったので高速道路で山形まで抜けました。
奥羽山脈をトンネルで抜けると雨は止んで曇り空へ。
で、とりあえず休憩がてらサクランボソフトを食べました。
思ったよりもサクランボの風味があって美味しい!
浸水して不快になってしまったレインウエアを脱いで再出発です。
とんかつ かねこ(新潟県新潟市)
新潟大学前にあるとんかつ屋さんのタレカツ丼が美味しいと聞いたので、晩ご飯とすることにしました。
ご飯の上にカツが乗っただけのシンプルな構成。
最初は『カツはたった3枚?』と残念に思っていたのですが、実は二重構造になっていて中に2枚ほど埋もれていました。
どんぶりいっぱいのご飯にカツが5枚。さらにタレがしっかりと染み込んでいてボリューム満点。
大満足の一杯となりました。
新潟の宿は「ゲストハウスORI ORI」。
今年6月末にオープンしたばかりの非常に綺麗なゲストハウスでした。
また、ゲストハウスにしては珍しく壁とカーテンで仕切られた半個室スタイルだったので、ゆっくりと休むことができました。
女将さんと新潟大学へ集中講義を受けに来たという学生さんと楽しくお話をして夜は更けていきました。
こうして長雨が続く東北地方を強引に脱出してきました。
このあとは天候の回復を待つために神奈川県の実家を目指して南下していきます。
そのお話はまたあとで。
ではでは…