この投稿でいよいよ日本一周編の最終回となります。
大将は雨雲との戦いに終止符を打ち、岡山へと無事にゴールできるのでしょうか!?
- 2017年9月10日(161日目)
- 2017年9月11日(162日目)
- 2017年9月12日(163日目)
- 2017年9月13日(164日目)
- 2017年9月14日(165日目)
- 2017年9月15日(166日目)
2017年9月10日(161日目)
この日は金沢を出発して福井県を縦断、彦根を目指しました。
御誕生寺(福井県越前市)
こちら、福井県にある「猫寺」として有名な曹洞宗のお寺なんです。
境内でたくさんの野良猫を保護しているのですが、この日は午前中なのに既に暑くて猫様たちは日陰でぐったり…
仕方ないですねぇ…と思っていたら、1匹だけ活発に動き回る子が!
どうやら草むらを飛び跳ねるカエルを追っているみたいです。
目つきがハンターモードになってますね。
ヨーロッパ軒 敦賀本店(福井県敦賀市)
ソーツカツ丼を食べずして福井県を素通りするわけにはいきません!
日曜日のお昼どきで30分以上並びましたが、有名店のヨーロッパ軒に行きました。
見てくださいよ!蓋が閉まらないほどに盛られたカツを!
しっかりとソースがかかっているのに、衣は時間が経ってもサクサク。
そしてボリューム満点。
行列に並んででも食べる価値のある一杯でした。
さて、この後は彦根まで直行したのですが途中で渋滞に巻き込まれてお城に到着したのは16時半。
ひこにゃんにも会えないし、お城に入るには遅い時間だし…ということでゲストハウスで大人しくすることにしました。
泊まったのは「ゲストハウス無我」。古民家を活用したゲストハウスでした。
ご主人が大変親切で、周辺のグルメでオススメのお店を教えていただいたりしました。
2017年9月11日(162日目)
少し曇っていますが降水確率は10%。大丈夫でしょう!と踏んで伊勢を目指して出発です。
しかし、鈴鹿峠で「クラッチの遊びが大きいなぁ…」と思って手元に視線を落としたらネジが緩んでいました。
恐らく度重なる振動で裏のナットが脱落したと考えられます。
慌てて路肩にバイクを停めてネジを締め直します。そして、上からテープを貼って応急処置としました。
それからは最寄りのホームセンターに直行して袋ナットを購入して補修しました。
しかし不幸は続きます。
ホームセンターへの途中でパラパラと雨に降られてしまいました。
降水確率10%で雨に降られるライダー、それが大将です。
思い返せば箱根でも五箇山でも同じようにピンポイントで降られてました。
これこそ、雨属性の力だ!W(`0`)W pic.twitter.com/umRTrqmzks
— たいしょう @ただいまぁ! (@TaishoGoes) 2017年9月3日
民よ、恵みの雨だ。ありがたく思え。 pic.twitter.com/LS8HhQrxVx
— たいしょう @ただいまぁ! (@TaishoGoes) 2017年9月8日
これは早く伊勢神宮に辿り着き、天照大神にお願いをしなくてはいけません。
伊勢神宮・外宮(三重県伊勢市)
ということで、ホームセンターからノンストップで伊勢神宮にやってきました。
この質素な造りが個人的には気に入っていて、今回の参拝でお伊勢参りは4〜5回目です。
外宮は落ち着いていて、ふらふらと歩いているだけで心休まります。
猿田彦神社(三重県伊勢市)
内宮に向かう途中で猿田彦神社にも参拝しました。
猿田彦命は「導きの神」とされており、少し気が早いですが旅が終わった後に良い進路へと導いていただけるようにお参りしてきました。
で、写真にもあるように交通安全の反射板をついつい購入。
ホムセン箱がさらに賑やかになってまいりました。
伊勢神宮・外宮(三重県伊勢市)
とりあえずお昼ご飯です。伊勢神宮に来たら手こね寿司と伊勢うどんと決まってます。
観光地価格なんで安くないですけど、お伊勢参りですからいいでしょう!
域内に入って五十鈴川を覗き込むと大きなカニがいました。
じゅるり…でも、ここは聖域なので誰も手を出しません。
そして参拝。
思うんですけど、基本的には伊勢神宮はチラリズムですよね。
豪華絢爛な本殿を見せるような造りではありません。あくまでも神様を祀っている場所です。
訪日外国人からするとちょっとガッカリスポットじゃないかな?なんて思ってしまいます。
宿泊は伊勢市駅近くにあるゲストハウス「ユメビトハウス」です。
ここの特色はご主人が宿泊者と一緒に晩ご飯を用意して、毎晩楽しく食事をすること。
こういった時間があると他の宿泊者とも話が弾んで、仲良くなれますね!
2017年9月12日(163日目)
早朝に雨の音で目が覚めるほどの土砂降り。前線を呼び込んでしまいました。
天照大神のお膝元でこの天気…自分の雨属性が神レベルに達したことを察しました。
結局、この日は夕方まで雨が降り続き、ユメビトハウスで1日の大半を過ごしました。
こうした停滞日にはブログを書いて、他の宿泊者とダベって時間をつぶすに限ります。
また、天気予報を確認すると台風18号が三連休に直撃するとのこと。
本来は三連休が終わった後に帰岡する予定でしたが、急遽、コースを再設定して台風が到来する前に旅を終えることにしました。
2017年9月13日(164日目)
当初の予定では那智大社を参拝して紀伊半島を回り込む予定でしたが、一気に伊勢から高野山まで横断してショートカットすることに。
道中、ひたすら山道をクネクネと走り続けます。
高野山 金剛峰寺(和歌山県伊都郡高野町)
そして、やって来たのが高野山 金剛峰寺。
あまり予備知識なしで来てしまったのが幸か不幸か、ひたすら感動しっぱなしでした。
さすが弘法大師が今も祈りを捧げる地です。
本堂ではお茶のお接待を受けながら法話を聞きました。
法話は「修行は心から楽しめるものであり、楽しめるからこそ学べる」というお話でした。
楽しみながら経験を積み、新しいものに触れ、学びを深めるという点ではバイク旅も仏教の修行も似ているのかもしれません。
境内の木々は少しずつ紅葉し始めていて、確実に秋が近づいていることを感じさせました。
奥の院には数え切れないほどのお墓があり、静かに死者への思いを馳せる時間が流れていました。
四国のお遍路さんが多く参拝していて、ここは八十八ケ所巡りのゴールであることを思い出しました。
次に来るときには、お遍路さんを終わらせたご報告ができるようにしたいものです。
この日の宿泊は奥の院そばにある「ゲストハウスKokuu」でした。
宿泊者の殆どが外国から来た方で、非常にインターナショナルな雰囲気。
ちょっと皆んなお疲れ気味だったのか、静かに過ごされる方が多かった印象です。
2017年9月14日(165日目)
高野山 金剛峰寺(和歌山県伊都郡高野町)
お朝事に参列するために5時半起床。約20分歩いて燈籠堂に向かいます。
不思議と読経を耳にするだけで心が落ち着きます。
お経を聞いても全く意味がわかりませんけど…(^_^;
有馬温泉 金の湯(兵庫県神戸市)
さてさて、残すところ旅も2日間となりました。
高野山を後にしたら大阪府を北上し、有馬温泉にやって来ました。
こちらでは岐阜のゲストハウスで「タオルに色が着いたら落ちない」と聞いていたので、一生懸命に洗面器の中で染め物をしました。
これで自分だけのオリジナルタオルが完成です!
きっと洗濯したら色が落ちちゃうんですけどね(笑)
あ、湯加減も最高で気持ちの良い温泉でしたよ!
神戸海洋博物館&カワサキワールド(兵庫県神戸市)
Honda Collection Hall、YAMAHAコミュニケーションプラザ、スズキ歴史館…と来たら最後にカワサキワールドは外せません。
Ninja H2R、相変わらず凶暴な顔をしてるぜ…
館内にはバイク以外にも川崎重工が製造する船舶、鉄道車両、航空機などが展示されていました。
こうして並んだ計器類を見ると心躍るのは僕だけじゃないと信じています。
ともかく、これで国内バイク4大メーカーの博物館を完全制覇することができました。
この旅で最後の宿泊は明石市にある「ゲストハウスゲラゲラ」。
テラスからは明石海峡大橋が綺麗に見える素敵なロケーションの宿でした。
実はこのブログのネタ帳になっている日記があります。
ここには日々の出来事や思ったこと、感じたことを赤裸々に書き殴っていました。
改めてこの日記を読んでいると旅の日々が思い起こされてきます。
2017年9月15日(166日目)
いよいよ最終日です。
明石を出発して姫路城を観光した後、自宅のある岡山を目指します。
姫路城(兵庫県姫路市)
近年、大規模修繕工事が終わって美しい姿を取り戻した姫路城が最後の観光となりました。
この威風堂々とした造りはどの角度から見ても絵になります。
敷地は広大だし、保存状態は素晴らしいし、何といっても歴史上の偉人と同じ場所に立っているという不思議な感覚はたまりません。
岡山(岡山県岡山市)
姫路城の目の前の交差点でハーレーに乗った素敵なおじさまに話しかけられました。
おじさま「日本一周はもう終わりかい!?」
僕「はい、そうです!今から自宅を目指します!」
おじさま「じゃ、本当に最後だな!気を引き締めていけよ!!」
僕「わかりました!」
間違いありません。
自宅の近く、もうナビを見なくても走れるくらいに来た時が一番気が緩んで危ないのです。
我が家を目指して国道2号線を安全第一で西進しました。
2017年9月15日14時47分、ついにVTR250のエンジンを岡山の自宅前で止めました。
それは166日間に渡る日本一周の旅が終わった瞬間でもありました。
途中でエンジンが始動しなくなるトラブルもありましたが、おかげさまで無事故&無違反&無立ちゴケで帰ってくることができました。
完走のご報告と御礼および様々な数値については以下の記事に書いています。
この旅を通じて得た一番の財産。
それは「出会いとその思い出」だと考えています。
数え切れないほどの出会いと同じ数だけサヨウナラがありました。
しかし、多くの方に「若いうちにしかできない素晴らしい体験をしているね!」とお声を掛けていただいたことが自信につながり、こうして旅を続けることができました。
振り返って見ても思い出がない日なんて1日たりともありません。
間違いなく今までの人生27年間の中で最も濃密な166日間を過ごすことができました。
また、ここまでブログの更新を追い続けて購読していただいた皆さまにも御礼申し上げます。
拙い文章と適当な写真で一生懸命に旅の模様を書き綴ってきましたが、記事の下の星が増えるたびに密かに喜んでおりました。
それだけでなく、コメントを書き込んでいただけて、そこで生まれるコミュニケーションが本当に楽しくて最終回まで連載を続けることができました。
改めて御礼申し上げます。