2017年4月から9月までの166日間かけてバイクで日本一周してた大将です。
そろそろ旅人2018年勢がソワソワしだし、準備を本格的に始める時期かもしれませんね。
そんなわけで、自分が出発前に思っていたギモンや不安、そして旅してみて出てきた答えを書いてみたいと思います。
お金の話
お金。
旅するときに真っ先にこれが思い浮かぶ人も多いと思います。
自分で旅期間に使おうと思って用意した自己資金は約100万円。
結論から言えば、それで何とかなりました。というか、全部は使い切りませんでした。
これで多いのか少ないのかは分かりません。
旅中に出会った方にはこれより多い方も少ない方もいました。
旅のスタイルは人それぞれなので、自分にどれだけの資金が必要かは事前に試算することをオススメします。
しかし、旅の軍資金は自力で用意する方が良いと思うんです。
最近はクラウドファンディングでお金を集める方もいるようですが、他人から金銭を提供してもらったら、それは自分だけの旅になりません。
「自分だけの旅にしたくない!」
「資金提供者へのリターンを常に意識しながらでも旅をしたい!」
そうであれば構いませんが、私にはそんなプレッシャーを背負って旅はできません。
もし、旅というものは自由で風の吹くままに次の行き先を決めるもの…と思うのであれば、頑張って自己資金で旅を始めてください。
清貧崇拝とか貧乏自慢とか
旅をする人の中には「使うお金が少ない人ほど偉い」と考えていると思われる方がいます。
例えば宿泊…
ホテル泊よりもゲストハウス泊、ゲストハウス泊よりもテント泊、テント泊もキャンプ場利用よりも道の駅の片隅、いやいや道の駅は”甘え”で公園で寝ることこそ至高…
他にも食事や交通手段、道具類に服装などなど。
こんなの挙げればキリがありません。
いかに安価に旅をするかに情熱をかけている人もいますし、高価なアイテムを購入したりすると「お金持ってますね~」なんて嫌味にも受け取れるコメントをする方もいらっしゃいます。
はっきり言います。
こんな清貧崇拝や貧乏自慢レースからは抜け出してしまいましょう。
旅人が何にお金をかけ、どこで節約するのかは銘々の自由なのです。
「自分はお金を使いすぎなのだろうか?」
「あいつ、いつも良いもんばっかり食っているな…」
そうやって他人の旅と自分の旅を比べても、何も生み出しません。
自分の軍資金の範囲で出費にメリハリをつけて、自分が満足する旅を送ってください。
お仕事を辞めること
自分は仕事を辞めてからバイクの免許を取り、準備を整え、旅に出ました。
この「仕事を辞める」という選択はハイリスクでしたね。
特に結婚して妻がいる状況で退職したのはヤバかった。(語彙力)
でも、やりたいことを実現するために辞めたことは全く反省してません。
やらなかった後悔より、やっちまった後悔。
だって、人生は一度きりですもん。
社会復帰すること
続いて社会復帰について。
私の場合はあまり参考にならないかもしれませんが、旅中に再就職先が決まりました。
知り合いにご紹介いただいた場所を道中で立ち寄って見学し、そのままお声掛けいただきました。
日本一周をしてなければなかったであろうご縁です。
そのため、旅が終わってからあまり期間を置かずに社会復帰しました。
正直、何事も自由にできた旅人からサラリーマンに戻るにはツラいこともありました。
でも、逆に働かない時間が長くなればなるほど社会復帰できなくなるのではないかな?なんて思うこともあります。
SNSの使い方
旅中はTwitterを中心に更新し、このブログはだいたい毎週更新でした。
特にTwitterは出発宣言のツイートが何故かバズってフォロワーが増加。
その後も右肩上がりに増えていって、一時は730弱のアカウントに見守られていました。
バイクの後ろに掲げていた看板にアカウント名が書いてあったため「先ほど道路でお見掛けしました!」と@ツイートが届くことも。
そして、フォロワーさんから全国各地の情報をたくさんお寄せいただくのです。
これは大変うれしいことなのですが、次第に負担になってきました。
みんな応援してくれているし、本当にオススメのご当地情報を教えてくれる。
だけど、それに従ってばかりだと誰かに指図されてお使いに走っているみたいになってきてしまう…
なので、私は教えていただいたことには感謝しつつも、本当に興味を持った場所だけ訪れる方針にしたのです。
善意で教えていただいた方の中には私が行かないことで「裏切られた」と感じた人もいるかもしれません。
しかし、あくまで私の場合、「日本一周の旅は自分のために走る旅」と決めていたのでそうしていました。
旅を中断すること
長期間にわたる旅の間に心境や環境の変化もあるでしょう。
なので、旅の継続が困難になったときは中断する勇気を持って欲しいのです。
無理して旅を続けていても、限りある時間や資金といったリソースを浪費してしまうだけですから。
引き返して、立ち止まって、ゆっくりと休息する。
それから体制を整え直して再出発するか、別の目標に向かっていくのかを考えればいい。
私の場合、日本一周のスタンスは「自由」でした。
そのため、旅を続けるのか、それとも途中で引き返すのかも自由。
だからこそ、いつも頭の中には「やめて帰る」という選択肢が浮かんでいました。
そもそも、突き詰めて考えれば「旅をやめる」という定義も曖昧なものです。
もしかしたら「自宅に一度でも帰ったら終了」と考える方もいるでしょう。
私も出発するまでは同じ考えの持ち主でした。
だけど蓋を開けてみたら自宅に3回も帰りました。
そして、途中休憩を挟みながらでも47都道府県を走り切って良かったと思っています。
…と、色々と書いてみましたが、どうやら書き足らないようです。
拙文のオンパレードですが、私の日本一周関連記事はこちらになります。
これから旅に出ようと思っている方でご質問があれば、Twitterやコメント欄で可能な限りお答えしようと思います(参考になるかは分かりませんが…)。
こうした記事が次なる旅人の一助となれば幸いです。
大将