あの「D500」を入手しました!
デジカメのD500が800円だなんて……。
いやぁ、ついつい中古でいいタマが出てたんで衝動買いしちゃいましたよ。
あ、ごめん。ニコンじゃなくてコッチね↓
Geniusですよ!
G-Shot D500ですよ!
……え、知らない?
うん、ぶっちゃけ僕もよくわからないです。
ハードオフのジャンク品コーナーの隅っこに転がってたから、また買っちゃった。
G-Shot D500
「G-Shot」というシリーズ名はタフネスな腕時計を連想させますが、こいつは貧弱そのもの。
チープなプラスチック製であることは言うまでもありませんし、背面のボタンを押せばパコパコと弱々しく本体がしなります。
だが、駄カメラとしてはソコがいい!
各部をチェック!
正面
全体的にシンプルなデザインにまとまっていますが、凹凸がつけてありグリップしやすくなっています。
そしてレンズ横ではホログラム印刷された「5.0 Mega」の文字が光ります。
背面
モニター下には「TFT LCD MONITOR」と印字されています。
ボタン類は非常にシンプル。必要最低限のものが配置されています。
また、言語設定はいくつかありますが、日本語はありませんでした。
側面
カメラを構えたときに左手側にくる側面には、フォーカス切り替え用のスイッチがあります。
その下にはUSB Mini Type-Bの挿入口がありますが、カバーはされていません。
上部
ボタンが2個ならんでいますが、説明が一切ありません。
「こんなの言わなくてもわかるだろ?」
と急にツンツンとされたみたいです。
予想通り、左側の小さな円形が電源、右側の大きな長方形はシャッターでした。
底面
記録用のSDカードは底面からブスリと差し込むだけ。単純明快な構造です。
一応、SDカードがないときには内側からシャッターが降りるようになっているので、異物混入のリスクが低くなるように配慮されています。
電源は単4電池を2本使用。
これなら海外の旅行先でもコンセントの形状を気にせず電源を確保できそうです。
サイズ・重量
本体は非常にコンパクトで手のひらにおさまる大きさです。
ジーンズの前ポケットにスッと入れて持ち運ぶことができました。
また、重量は乾電池とSDカードを外した状態で82g。
iPhone7(138g)よりも軽量ですので、持ち歩いていることを忘れてしまいそうです。
電源をON!
さて、電池とSDカードが準備できたので、電源を入れてみましょう!
……ポチッとな。
電源を入れると起動画面が表示されました。音はまったくしません。
ジャンク品として乱雑にケースに放り込まれていたコンデジが息を吹き返すこの瞬間が好きです。
もちろん、うんともすんともいわず不燃ゴミとなるアイテムも少なからずありますがね。
ジャンク品遊びはそういったハラハラ感を味わうガチャ。だから楽しいんです。
さっそく遊んでみる
新しいオモチャを持って出かけたこの日の仙台は霧雨。
お昼過ぎなのに肌寒い風が吹いていました。
とりあえずシャッターを押します。
——プッ
どうやらシャッターを切るとビープ音が鳴るようです。
もう1枚。
——プッ
なんかブレちゃったみたい。
室内とかの高感度はちょっと厳しいのかも。
あ、アンパンマンだ。
——プッ
なんか先日に手に入れたキヤノンのPowerShot A70よりも 画質が悪い 味がありますね。
あ、花壇のラベンダーを撮ってみよ。
——プッ
なるほどね〜
iPhone7でも撮ってみよ。
——カシャ
比べちゃいけないのはわかっていますが、やっぱり気になるから一応ね。
最後に駐車場に停めた愛車をパチリ。
——プッ
どんなカメラで撮ってもカッコいいわぁ〜
デジタル版「写ルンです」
……でね、ちょっと待って。
さっきからずっとシャッターボタンの半押しができないんだよ。
いや、半押しがないのかも。
もしかして、フォーカスできなくない!?
そこでカメラをひっくり返してよく目をこらします。
「SUPER MF LENS」
なんだMF=マニュアルフォーカスか……。
いや、違うだろ。
MFて書いてるけど、これはパンフォーカスだよね?
要するにデジタル版「写ルンです」だよね!?
写ルンですが1枚100円だと思うと、800円で撮り放題のG-Shotが素晴らしいコンデジに思えてきました。
ちなみに動画も撮影してみました。
どうやってココにきたんだ?
このコンデジについてもう少し詳しく知りたくて、商品名でググってみました。
ご覧のとおり、日本語の情報は皆無です。
英語のページもメーカーサイトのFAQだけで、キリル文字とスペイン語のサイトばかりです。
ドメインから推測するに、東欧、中央アジア、南米を中心に販売されたのだと思われます。
でも、このコンデジはどのような経緯で宮城県のハードオフで眠っていたのでしょうか?
そもそも国内では入手できなかったと思いますので、きっと海を渡ってきたのでしょう。
じゃ、これを日本に持ってきた人はどこからきたのかな?
このカメラは海の向こうでどんな景色を写してきたんだろう?
故郷を離れるときに一緒に持ってきたくらいだから、たぶん大切な人とのお別れの1枚を撮ったんだろうなぁ。
……そんな妄想を膨らませながら、そっとG-Shotを棚にしまいこむのでした。
禁じられた遊びになりそうです
今回は800円(税抜)で駄コンデジを手に入れることができました。
前回はCFカードの入手に手間取ったうえに、予想以上に出費がかさんでしまいましたからね。
……そんなことを晩ご飯を食べながら僕が話すと、
「で、そのガラクタカメラはどうするの?」
そう尋ねるお嫁ちゃんの目は笑っていませんでした。
そろそろジャンク品遊びを禁じられそうです。