告白します
実と言いますと、僕、すっごい雨男なんです。
ときどきTwitterでは報告しているんですが、降水確率10%の場所でも自分の真上に雨雲が湧くんです。
これは2017年の日本一周バイク旅の道中でもそうでしたが、2019年になった今でも神通力は衰えてません。
だって、直近でも雨で行くのを取りやめたイベントは……
- 全日本モトクロス選手権(7月6日〜7日)
- 横手ラリー選手権(7月28日 予定)
- お盆の帰省(8月15日〜)
と「ココ一番!」というイベントごとに雨に降られてます。
お盆の帰省なんて、1ヶ月前から新幹線の切符を買ってたのに、当日は台風直撃でJR西日本管内が全線計画運休。
1ヶ月前から切符を買ってたのに、まさか台風直撃で新幹線が運休とはなぁ……
— たいしょう (@TaishoGoes) 2019年8月14日
雨男のボクは降水確率10%の日に雨☔️を降らせるのも特技なんだけど、遠出の予定日ドンピシャで台風🌀を連れてくることもできます🌬 pic.twitter.com/Gx7Jvr08sH
そろそろ笑えなくなってきてます。
でも、このまま雨雲に負け続けるわけにはいきません。
懲りずに屋外イベントに繰り出すことにしました。
雨雲が見過ごさないわけなく……
この日の天気予報は終日くもり。午前中なら晴れ間も見れそうとのこと。
ま、なぜか数日前に雨予報が出てしまったけど、当日朝の予報が一番最新で一番信用できるやつであるはず。
『カンカン照りでもなさそうだし、屋外イベント日和だぜ!』
そう確信して電車に乗り込みました。
??「おでかけ?雨雲を忘れてるよ!」
入場ゲートが開く小一時間前に最寄駅のJR仙石線 矢本駅に到着。
しかし、なぜかパラパラと雨粒を感じます。
信じがたいんだけど、また降水確率10%で雨に降られてる
— たいしょう (@TaishoGoes) 2019年8月24日
そして、これからもっと降られる
ごめんね、みんな…
僕が雨雲まで連れてきちゃったみたいだ pic.twitter.com/JW8oFD8yE2
「え〜、雨!?降るって聞いてないのに!!」
入場待機列でボクの眼の前に並んでいたブルーインパルスなお姉さん2人組がグチってます。
ごめんなさい。僕が来たからだ……。
でも、待機列が動き始める頃には雨もなんとか止んでくれました。
——なんかイントロが長くなってしまいましたね。
なにはともあれ、いざ航空機が飛び始めると晴れ間が見えて最高の航空祭日和になったので大勝利です。
RF-4EJ(F-4)
F-4 ファントムIIの愛称で知られるアメリカ合衆国のマクドネル社が開発した戦闘機です。
今回は茨城県にある百里基地から偵察航空部隊の第501飛行隊に所属する57-6907が飛来。
機体には「1961 → 2020」と書かれた特別塗装バージョンでした。
すでに運用開始から半世紀以上が経過した老兵で、すったもんだしながらも次世代機への置換が進んでいるようです。
そのため搭乗員はベテランで構成されて、熟練の妙技によって訓練でF-15すら落としてしまうとか……。
着陸時にはパラシュートを開いてくれました。かわいい(笑)。
F-2B
「平成の零戦」との呼び声も高いF-2B戦闘機でデモフライトしたのは松島基地を拠点とする第21飛行隊所属の1機。
この飛行隊は航空教育集団に属しており、戦闘機パイロットの養成を目的とする部隊だそうです。
今回のデモフライトで操縦桿を握っていたのは教官だそうで、急制動の連続でヴェイパーを引きながら飛び回っていました。
さて、ここにあるF-2Bは東日本大震災で冠水し、一時は壊滅的な状況に追い込まれたもの。
またこうして復活し、元気に大空を飛び回っているのを見るとなんだか感慨深いものがあります。
ブルーインパルス
松島基地は曲技飛行隊「ブルーインパルス」の本拠地。
会場には大勢のファンが押し寄せていましたが、グッズを身につけている女性が多いのが印象的でした。
確かに、会いに行けるし、サインを書いてくれるし、握手できるし、写真を一緒に撮ってくれるし、戦闘機を飛ばせるし、スモークで絵も描けるし……
そこらのアイドルグループに負けない個性派パフォーマンス集団ですね。
そして、午前中の訓練飛行の頃には快晴に恵まれて、最高のコンディションでブルーインパルスを鑑賞することができました。
また、ブルーインパルス ジュニアも大活躍していました。
F-16
会場に駐機してあったF-16 ファイティング ファルコン。
写真を撮りながら『あれ?航空自衛隊にこんなにイカツイのあったけ?』なんて思ったんですけど、やっぱり日本のものじゃありませんでした。
正体はアメリカ太平洋空軍The PACAF F-16 Demonstration Team所属機。
彼らは青森県・三沢基地に本拠地を構えるデモンストレーション飛行隊で、環太平洋地域の友好国軍のイベントに参加しているようです。
そして、今回フライトしたのはプリモ大尉。
で、やってくれましたよ。さすがアメリカン、The land of freedom から送り込まれた刺客ですわ。
離陸後に最初の演目として行ったハイスピード・パス。約1,100km/hでの低空飛行によるフライバイです。
映画「トップガン」でトム・クルーズ演じるマーヴェリック大尉が管制塔をかすめ飛んで、上官がコーヒーを吹き出してたアレです。
"Tower, this is Ghost Rider requesting a flyby......"
会場がどよめきました。だって機体が目の前に現れると同時に轟音に包まれるんです*1。
飛行機が近づいてくるときジェットエンジン音が聞こえてくるので身構えられるのですが、音と同時に視界に現れると脊髄反射で声が漏れます。
近くでは子どもがギャン泣きしてました。そりゃ、オトナだってビビったもん。僕だってチビりかけたもんね(嘘?)。
それからも背面飛行でぶっ飛んだり、上空5,000メートルまで数秒で駆け上がる急上昇でぶっ飛んだり……
完全に本日の主役を奪っていきました。
最後にはデディケーション・パスで手が届きそうな至近距離をフライバイ。
まさか、こんな光景を生で見られる日がくるなんて思わなかったですよ。
救助隊や地上展示とか
松島基地には戦闘機部隊だけでなく救助隊も所属しており、デモンストレーションを披露していました。
きっと、8年前にはこのヘリコプターに救われた人がたくさんいたんだろうなぁ。
地上展示されているF-4やT-4の周囲には常に人だかりが。やっぱり間近で見ると迫力ありますね。
撤収ッ!
『あれ?雨男なのに晴れてるじゃん……』
そう思ったでしょ?
残念。
午前中の展示飛行がひと段落したころ、ふたたび雨の気配が。
風上の西側から暗い雲と真っ白なスクリーンのように降る雨が見えてきました。
「また降られそう」なんてお嫁ちゃんにメールで愚痴ると、「え、家のあたりは天気いいよ」ですって。
なんだか心が折れたので本降りになる前に離脱しました。
早足で歩くこと15分、矢本駅まで濡れずに帰投しました。
で、自宅の最寄駅で電車を降りて歩き出そうとしたら、バーッと大粒の雨が。
Hahaha…… まさか通り雨とはね。
適当に駅舎内で時間を潰してからやっと帰宅。
お嫁ちゃんからは
「大雨が急に降ってきたから、帰ってきたのわかったわ」
なんて言われちゃってさ。
気になってTwitterを開いてみたら、松島基地では本降りにならずに午後も展示飛行できたんですって。
なんじゃそりゃ。
あ、僕が撤収したから雨雲が離れたんだな。僕に雨雲がついてきたんだな。
そうに違いない。
そろそろ雨乞い師として活動できるんじゃないか?みたいなこと考えちゃいます。
秋はモータースポーツの季節ですから、屋外に出たいんですよね。
降らないで欲しいなぁ……。
ではでは。
*1:音速であるマッハ1が約1,235km/hなので、1,100km/hは“ギリギリ音速”ということになります。人間の知覚だと視覚と聴覚がほぼ同時に音源の存在を感知し、一瞬で過ぎ去るので、「何が起こったかわからない」状態です。