大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

名峰・鳥海山の大自然を満喫!1泊2日のソロキャンプ旅(前編)

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日本海を眺めたくて

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こんな感じの場所に行きたくなりました

『なんか自然を感じたいなぁ……』

厳しい暑さも過ぎて、心地よい秋晴れが広がるある日、ふとそんなことを思いました。

急に海を眺めたくなってきたぞ。

でも、いつもと同じ海だとマンネリです。

『よっしゃ、日本海を目指すか!』

そんなことを妄想していたら、なんと都合よくお嫁ちゃんが泊りがけの出張に行くそうです。

ひさしぶりに家事から解放された僕は、愛車にキャンプ道具を詰め込んで走り出しました。

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ホムセン箱、2年ぶりの旅仕様です

いくつもの山を越えて

今回、目指したのは山形県の名峰・鳥海山

このあたりは2017年のバイク日本一周旅で訪れていないエリアなんです。

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日本一周中の懐かしい地図を出してみました

9月27日の朝、7時過ぎに宮城県・仙台を出発。

少し通勤ラッシュに巻き込まれましたが、東北自動車道から山形自動車道を経て、いくつもの山を越えてやってきたのが山形県酒田市。

そして、山形自動車道の終点の酒田みなとICで高速道路を降り、少しだけ国道7号線を走ってから、鳥海山ブルーラインに入りました。

鳥海山ブルーライン

天気は快晴。雨男なのに恵まれちゃいました。

気持ちの良いワインディングを抜けて、視界が開けた大平駐車場でちょっと休憩です。

庄内平野も日本海も綺麗に見渡せます。沖合には良漁場として知られる飛島も望めますね。

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パノラマ撮影したくなる風景でした

そして、大平駐車場から5分も走らずにやってきたのが、鳥海山ブルーライン最高地点の鉾立展望台

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ここには山小屋だけでなく、ビジターセンターもありました。

言うまでもなく眺めも最高でしたので、愛車を入れながら1枚パシャリ。

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今回は愛車をたくさん撮りたいと思います

また、別の展望所からは雄々しい山並みを堪能することができました。

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スカッと気持ちの良い秋晴れに、澄み渡った山の空気。その向こうに広がる日本海。

求めていたものすべてがココにありました。

この日はポカポカと暖かい陽気に包まれていましたが、山の頂上近くは紅葉がもう始まっています。

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今シーズンの紅葉狩りはどこに行こうかな?

さて、時計を見るとちょうどお昼時。稲倉山荘のレストランでランチにすることに。

食券機の前で悩みに悩んで頼んだのは鳥海うどん(700円)。

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細麺でツルッとしたのどごしでした

秋田名物の稲庭うどんに山菜が載っています。

ナルトの上にある辛味噌を溶かすと、ほんのり刺激的な味わいに変化する1杯で2度おいしいうどんでした。

元滝伏流水

大満足で鳥海山ブルーラインを秋田県側に下った先で訪れたのが元滝伏流水

駐車場にクルマを停めて、森を抜ける遊歩道を進んでいきます。

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脳内では「アシタカ聶記」が流れてます

苔の美しい清流を横目に歩いてると、せせらぎの音が心地よく感じられます。

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駐車場から歩くこと約10分、遊歩道の最深部に到着です。

そこでは横幅30メートルほどの岩肌から絶え間なく伏流水が湧き出ていました。

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とても神秘的な滝でした

1日で5万トンも湧き出るというこの伏流水は、鳥海山に降った雨や雪が10〜20年という歳月をかけて溶岩を通り抜けてきたもの。

水温は10度を保っており、指先で触れてみるとジンジンと冷たさが伝わってきました。

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街中で暮らしていると忘れがちなのですが、やはり自然のパワーてスゴいんです。

『たぶん僕はこの大自然パワーを定期的に吸収しないと調子を崩すタイプの人間なんだな』

そんなことを考えながら今日の寝床に移動しました。

西浜キャンプ場

元滝伏流水の駐車場に戻ってきたら既に14時半を過ぎた頃でした。

翌日まで晴天が続く予報が出ている今夜はキャンプ泊!

今宵のキャンプ地としたのは、遊佐町の西浜キャンプ場です。

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キャンプ場の看板猫。子煩悩だそうです

海岸近くの防砂林を利用したキャンプ場なのですが、1人600円という良心価格。

そして、徒歩圏内に日帰り温泉やコンビニ(ちょっと遠いけど)がある最高の立地です。

そもそもテント泊なんて2017年の日本一周バイク旅以来なので、とにかく明るいうちに設営を済ませます。

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テント設営くらい楽勝……?

……え?なんか違和感がある??

はい、偉そうに「テント泊なんて2017年の日本一周バイク旅以来」と書きましたが、当時はゲストハウスやビジネスホテルを渡り歩いていました。

なので、キャンプ道具を実際に使ったのは青森県での ねぶたキャンプ村 での4泊だけです。

2年ぶり2回目のテント設営には小一時間かかりました(笑)。

どう見ても不慣れです。ど素人ですね。

日本海に沈む夕日と満天の星空

なんやかんやでテントを設営し、歩いて日帰り温泉とコンビニで食料調達。

フラフラとテントに戻ってきたら、なんだかいい感じに黄昏てきました。

慌ててカメラを担いでテントサイトから500メートル先の漁港にダッシュ!

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黄昏が漁港を包み込んでいきます

この時点で美しいのですが、さらに空が焼けそうな気配を感じたので防波堤で落陽を待つことに。

ガチンコなキヤノンの一眼レフを構えていた方と話しながら時間を潰していると、素晴らしい夕焼けを眺めることができました。

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『いい夕日だったなぁ〜』

なんて余韻に浸りながら、真っ暗なテントサイトをトイレに向かって歩いている途中にふと空を見上げてみたんです。

「あ、星が綺麗だわ」

幹線道路から近いはずなのに、満天の星空が降ってくるようでした。

尿意も引っ込んでしまったので、今度はクルマを出して海水浴場の駐車場へ。

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その美しさに全俺が泣いた

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国際宇宙ステーションの通過も見れました

三脚を忘れたのは痛恨のミスでしたが、こんなにも綺麗に愛車と星空を写せるなんて。

いつか星空とスバルのクルマを1枚に収めたいと思っていたんですよ。

ソロキャン旅の初日は鳥海山と庄内の雄大な自然に大歓迎されました。

今夜は楽しい思い出とともにいい夢が見られそうです。


2日目の模様は後編に続きます……。

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