これが「日本のバイク」です
60年を超える歴史を誇るスーパーカブは道路で見かけない日はないほど、私たちの生活に溶け込んだバイクです。
むしろありふれ過ぎてて、「ダサい」とさえ思えてしまうかもしれません。
でも、なんだかこの国の風景や街並みに馴染むデザインだと思いませんか?
お店の前に置かれていても、自然過ぎて気づかないくらい「当たり前」にフィットしてる。
それがスーパーカブの美しさだと思うんです。
今回、このC125を描いたときに背景を鮮魚店にしようと思ったのは、長崎でそんな光景に出会ったから。
昨年2月のランタンフェスティバルに合わせて祖父母にを訪ねて長崎まで飛びました。
レトロな商店街が残る築町あたりを歩いていたら、鮮魚店の前に停められたスーパーカブに目が留まりました。
でも、それも一度は通り過ぎてしまい、ぐるりと歩いて同じ場所に差し掛かったときに見つけました。
なんかあまりにも自然で、長崎の街に溶け込んでいて、すごく素敵なバイクだなと感じたのです。
鮮魚店の猫のしっぽ
レイアウトの関係でC125と重なってしまったのですが、背景に描かれた猫政鮮魚店の店主はこんな感じです。
ん?しっぽどうなってんの??
これは「尾曲がり猫」と呼ばれる、長崎で多くみられるしっぽの形なんです。
猫の尻尾は遺伝によって長さや形が決まるらしいのですが、長崎にはしっぽが曲がった猫がたくさん暮らしています。
この尾曲り猫は『カギ状に曲がったしっぽで幸運をひっかけてくる』と地元の方に愛されているとのこと。
スーパーカブC125を鮮魚店の背景で描くことは長崎でインスパイアされたものなので、ご主人には尾曲り猫を選んでみた次第です。
次に長崎に行ったときには、路地裏で尾曲り猫を探してみようかな?
あ……長崎の路地裏は階段がエグいから、体力をつけとかないとダメじゃん。
ではでは。