大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

お散歩カメラを考える会

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ごめんね。どう考えても君じゃない

昨日も書いた通り、ポケットに気軽に突っ込んで持ち歩けるカメラが欲しいと考えています。

なので今日は候補たちに集まってもらい、検討をする会を開きたいと思います。

希望仕様

今のところ、僕の希望するカメラは以下のような条件になっています。

  • 小型&軽量なサイズ感
    • ↳ ジーンズの前ポケットに入る
    • ↳ 歩行中に気にならない重さ
  • サクッと撮影できる
    • ↳ 即応性、操作性に優れている
  • iPhone11以上の写り
    • ↳ ボケ味、描画など
  • 撮って出しのJPEG画像が高品質
    • ↳ RAW編集が不要

かなり絞られてしまうと思いますが、果たして理想の1台に出会えるのでしょうか?

RICHO GRIII

ポケットサイズで高画質なスナップシューターといったら、まず候補に上がるのがRICOH GRIII。

店頭で触ったのですが、サイズ感も操作性もバッチリです。20年以上にわたってコンセプトを堅持してきただけあって、すべての要素が完成の域に達しています。

個人的に気になるのは描写ですね。写真集のようなカタログもかなり気合が入っているのですが、全体として作例にモノクロの写真が多いように感じられます。

GRシリーズのモノクロにおける表現力は高く評価されていますし、実際に美しく被写体の本質的な部分を浮き彫りにできます。

でも、撮って出しのJPEGをブログなんかで見ていると、少し僕の好みとは違うような気がするんです。

さらに詳しくGRIIIのレビューを読んでいると、色の表現については設定が細かくできるようです。おそらく吊るしの状態ではなく自分好みに“調教”してから本領を発揮するようなカメラなんでしょうね。

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カタログがカッコよくて思わずもらってしまいました

単焦点というだけでもユーザーを選んでしまうのに、調教して使い込んでいかなければならない。

そういった玄人向けのカメラであるがゆえ、好意的なレビューの多さに対して綺麗な中古品が大量に出回る事態になっているのだと思われます。

新品価格は約11万円。中古なら美品状態で約9万円。コンデジと思えば高額な部類に入りますが、高速AFを備えたAPS-Cセンサーを持ち歩けるんですから実質タダですね。

もしGRIIIを買うなら予算捻出のために保有している撮影機材の大幅な見直しが必要です。

RICHO GRII

お手頃価格をとるなら、GRIIも候補にラインアップできそうです。

画質面では1620万画素と解像感が欠けるのは否めないですが、充分に2020年も戦えるカメラだと思います。もちろん調教も受け入れてくれますので、自分色に染め上げられますね。

手ぶれ補正がないのは気合と根性で抑え込めばOKでしょう。GRIIIではオミットされた内蔵フラッシュもありますし。

気になるところは、ホコリの混入問題です。ユーザーがセンサーを掃除することは不可能に近いので、混入すればメーカーでの分解修理扱いになってしまいます。

ホコリ問題は沈胴式レンズの宿命でもありますが、GRIIIは手ぶれ補正機能を応用してセンサーを振動させて除去するらしいです。この点はうらやましいかも。

中古の美品は5.5万円前後で販売されています。最新型からすれば、かなりお手頃感が出てますね。

でも、僕はこういった旧製品を買っても、結局、最新型が欲しくなって買い直すことが多いんですよ。それだったら最初から頑張って新しい方を買った方がトータルの出費が少ないんです(笑)。

FUJIFILM XF10

ポケットサイズの本体にAPS-Cセンサー&28mm単焦点レンズ。RICOH GRシリーズと被ったキャラクター性ゆえによく比較されているらしいです。

でも、仕様は似ていてもターゲット層が違いますね。

  • GR……スパルタンなガチ勢用の“写ルンです”
  • XF10……スマホでは満足できないSNS族のオシャレな写真専用ガジェット

こんな感じでしょうか。

操作ダイヤルが多いのはとてもよいことなのですが、使われているのが一般的なベイヤーセンサーなのが残念です。

もしX-Transが搭載されていたら、迷うことなくXF10に決めてたのになぁ。

傷の少ない中古品は3.5万円程度で販売されていました。新品はヨドバシ.comでは「予定販売数終了」となってました。……ディスコン?

FUJIFILM X70

「XF10のサイズでX-Transを搭載したモデルはないのかよ!」

というと、実はありました。X70という生産終了モデルです。

X100シリーズの弟分的な位置づけで出てきたため、マニュアル操作ができるのが非常にいいですね。さらにバリアングル液晶も付いていて、ローアングルなどの撮影も余裕です。

そして、イメージセンサーは念願のX-Trans CMOS IIを搭載。旧型ですが富士フイルムの彩色がポケットサイズで楽しめます。

……と理想の1台に近いのですが、商業的には失敗したモデルのようで、あまり台数が出回っていません。

中古も少し傷があっても6万円ほどします。それでも根強いファンがいるようで、その中古品もすぐになくなってしまいます。

あと、偶然にもX70の中古品が店頭にあったので触ってみたのですが、予想以上に重たく感じられました。たかが340gなのですが、ズボンのポケットに入れて歩くとかなり存在感があります。

先にも書いたように、店頭在庫からXF10が消えているようなので、X-Trans CMOS 4搭載の後継機種「X80」の登場に期待してますよ!

検討を重ねます

「え、キヤノンのPowerShot Gシリーズは?ソニーのRXシリーズは?」

そんなことを言われそうです。

でもごめんなさい、僕はセンサーサイズ至上主義者なのでAPS-C以上のセンサーしか使わないんです(虚言癖)。

1.0型センサーなぞ春風に舞う塵の如し、掃き捨ててくれるわ(コンデジ戦争勃発)。

1/2.5型?目に入らぬなぁ(インスタグラマーの逆襲)。

——なんてオリンパスのOM-Dを5年間も所有し続け、iPhoneでもパシャパシャ撮ってる僕が言えないですね(笑)。

そんな冗談はさておき、僕はパンフォーカスも嫌いではありませんが、ボケ味のある写真が好みです。なので今はボカしやすいAPS-Cサイズのセンサーを搭載した機種を中心に検討しています。

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何をボカして、何にフォーカスをするのか……それを考えるのが写真の醍醐味だと思います
(SONY α7III + SIGMA 45mm F2.8 DG DN)

いろいろと調べてみると、やはりお散歩のお供に最適なスナップシューターではRICOH GRシリーズが圧倒的な完成度で、このクラスのベンチマークであることがよくわかりました。

今後も引き続き検討を重ねていこうと思います。一度GRIIIを買うことを前提に、持っている撮影機材を整理してもいいかも……。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

ではでは。