古い地図と現在の地図を比較できるサイト「今昔マップ」で遊んでいると、北仙台駅のあたりから延びる鉄道を発見しました。
調べてみると「仙台鉄道」という軽便鉄道が走っていたようです。
すでに半世紀前に廃線になっている路線ですが、ちょっとその史跡を探す旅に出てみました。
旧・通町駅付近
1922年(大正11年)9月22日に開業した旧・通町駅〜旧・八乙女駅の区間を自転車で走ってみようと思います。
旧・通町駅があったのは、通町2丁目交差点の北側。今は駐車場になっています。
※画像中央のスライダーを左右に動かすと比較できます。また、写真内の赤い部分は廃線跡(予想)です
この旧・通町駅は1937年(昭和12年)に仙台市電北仙台線の開通にともない廃止となり、新たにできた旧・北仙台駅が始発となりました。
このときの廃線跡は「仙台浅草」となって、今では趣のある飲食店街になっています。
そして仙台鉄道の旧・北仙台駅は廃線後に宮城交通の本社となりましたが、現在はマンションが建っています(上の写真の奥に見えています)。
旧・通町駅〜旧・東照宮駅
仙台鉄道は現在の仙台北警察署の裏手を抜けて東方向に進み、JR仙山線をかすめるようにして南へ向きを変えます。
しかし、この辺りはすでに県道22号線と住宅になっていて路線の跡はたどれません。
しかし、上杉山中学校の裏手の道路は完全に仙台鉄道の廃線跡そのものです。
緩やかに描かれたカーブを進むと、軽便鉄道に乗った気分になりますね。
旧・東照宮駅付近
旧・東照宮駅は現在のJRよりも西側に位置していたようです。今は東急不動産系のマンションになっています。
線路跡をもう少し進むとJR仙山線の東照宮駅と立体交差します。
この交差は「仙台鉄道横断架道橋」となっており、現代にもその鉄道の名を伝えています。
さて、旧・東照宮駅〜旧・八乙女駅間の模様は後編にてお送りいたします。
今日はこのあたりで。ではでは。