大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

熱帯夜のソロキャンプで夜中に撤収してきたお話

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(FUJIFILM X100V)

12時:秋保・二口キャンプ場へ現着

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(FUJIFILM X100V)

『キャンプしたい!』と思い立って、8月27日に向かったのは宮城県・秋保にある二口キャンプ場

仙台市街地からクルマで1時間ほどの距離ながら、蔵王国定公園内にある自然豊かなキャンプ場です。

その道中、まずは秋保温泉街にあるスーパー「主婦の店 さいち」で惣菜などを調達しました。

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手作りの おはぎ が有名なスーパーです
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そして秋保大滝を越えて、秋保ビジターセンターでキャンプ場の受付を済ませます。

受付のおばちゃんは僕を検温しながら、「一人だけど大丈夫?」と尋ねてきました。

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秋保ビジターセンター外観
(FUJIFILM X100V)

「え?なんか一人だとヤバいですか?もしかして、お化けとか出ます?」と恐る恐る尋ねると、

「いやぁ……まぁ……お化けはいないけど、寂しくないかなぁ?なんて」とのこと。優しさが沁み入ります。

ビジターセンターから再びクルマを走らせ、二口林道を700メートルほど進んでキャンプ場に到着したのはお昼過ぎ。

近くを流れる渓流の音が聞こえる、とても静かなテントサイトでした。

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バンガローもたくさんありました
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13時:何もない、だから豊か

クルマをサイトに横付けして荷物を下ろし、テントを張る前にさっそく焚き火を開始です。

そして、お惣菜を取り出し、椅子に深々と腰掛けてランチにしました。

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焚き火ほど楽しいアクティビティはないです
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さいち で購入した「ホッキご飯」と「畑のお肉」
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スマートフォンはカバンの中にしまって、携行ラジオでAMを流しながら、炎を眺めながらボケーと過ごします。

こんなに時間の進みがゆっくりに感じられて、豊かな気持ちになれるのは何故でしょうか。

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何もしない贅沢な時間を過ごせました
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パソコンもスマートフォンもテレビも便利だし、最新の情報を届けてくれるし、あれば楽しい。

でも、最近はさすがに刺激が強すぎると思うことが多々あります。

大量の情報は取捨選択が必要なのに、もはや触れた瞬間に僕のメンタルが削られるのを感じます。

なのにデジタルデトックスをしようにも、意志の弱い僕はWi-Fi完備の自宅では自ら手放すことができないから、こうして山奥までやってきたのでした。

18時:暗くなる前にテントの用意

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スッキリと晴れない1日でした
(FUJIFILM X100V)

何も考えず焚き火台に薪をくべて、薪が少なくなったら枯れ枝を拾い集めに周囲を散歩し、また小さく折って焚き火台にくべる……

そんなことを繰り返しているうちに、AMラジオが18時の時報を伝えていました。

日が暮れないうちに慌ててテントを張ります。そして、集められるだけの枯れ枝を拾って夜に備えました。

19時:熱帯夜

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日中は順調なソロキャンでしたが……
(FUJIFILM X100V)

二口キャンプ場は仙台市街地より少し標高が高いですし、なんといっても山の中です。夜になれば気温が下がると考えていました。

しかし、真っ暗になっても気温はさほど落ちず、むしろ湿気が立ち込めて息苦しささえ感じられるようになりました。

テントサイトが周囲を木々に囲まれているからか、風は吹き込まず、まとわりつくような蒸し暑さ。

夜露を警戒してフライシートまで被せたテント内はメガネが曇ってしまうほどのサウナ状態。

慌ててフライシートを外してインナーテントだけにして、横の出入り口を左右ともにメッシュにして……

それでも風がまったく吹かないので状況は変わりません。

20時:体調悪化

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(FUJIFILM X100V)

一度、駐車場のクルマに逃げ込んでクーラーに当たります。

このとき20時前でしたが、クルマの外気温計には28度と表示されていました。

車内に入って数分もせずに腹痛に襲われて、虫だらけの簡易水栓のトイレに駆け込みます。

お昼ごはんの食材では食中毒に心当たりはありませんでした。

すぐに思いついたのは、熱中症の初期症状です。

大量の発汗で失ったミネラルと摂取した水分のバランスが取れてないと、体内の電解質バランスが崩れて、結果的にお腹を下すことがあります。

日中はスポーツドリンクを2リットルほど飲んでいましたが、どうやらそれだけではダメだったようです。

22時:撤収開始

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雲の切れ間から見える星空は感動的でした
(FUJIFILM X100V)

この後、何度かテントに戻ろうとしましたが、相変わらずテント室内はサウナ状態のまま。

テント泊を諦めて車中泊でクーラーをかけ続けることも検討しました。

しかし、無理してキャンプ場に滞在しても翌朝5時過ぎには日が昇り、すぐに気温も上昇します。

これ以上のキャンプ続行は苦行以外の何ものでもなく、むしろ自身を熱中症の危険に晒すだけだと判断。

そして22時過ぎにやっと撤収を決意。

テントサイトにクルマを横付けし、ヘッドライトで周囲を照らしながらテントを畳んで逃げるように撤収してきました。

とはいえ、すでに身体は熱波のダメージを受けており、翌日は1日中ずっと頭痛や身体のだるさに苦しめられました。

大反省会が必要です

今回のキャンプは反省会が必要です。

明日のエントリでは失敗の要因解析をしたいと思います。乞うご期待。

ではでは……。

追記:2020年8月30日

大反省会の会場はこちらです↓↓

www.taishogoes.com