桜の木は水が流れるように樹枝を伸ばしますね。
いつも春先に咲かせる花ばかり見てしまいますが、モノクロームで撮影するとカタチそのものの面白さに気づくことができました。
カメラという装置の機能は視覚の拡張であり、同時に縮小でもあると僕は捉えています。
ときにはISO感度を上げたり、露光時間を伸ばして見えないものを見えるようにする。
逆に彩度をゼロにしたり、そもそも時間経過や音声を残さずに見えているものを消してしまう。
そうやって飛び込んでくる情報量を自在に操れる機械がスチールカメラであり、そこが魅力なのだと考えています。
正直、僕にとって写真ほど長く続いている趣味はありません。かれこれ10年以上なにかしらのカメラを所有し続けています。
別にSNSでバズを狙うわけでもなく、コンテストに出品するわけでもなく、ただ自宅で眺めるだけなのですが純粋に楽しいから続いているんでしょう。
これからも気ままにシャッターを切り続けていきたいものです。
それじゃあ、また。
カメラ:FUJIFILM X100V