先週末は起きている間ずっとTOYOTA GAZOO Racingのル・マン24時間耐久レースの車載カメラを流していました。
これまで涙をのんできた7号車を駆る小林可夢偉選手が盟友の中嶋一貴選手の8号車と並んでチェッカーを受ける瞬間は心震えました。
2016年の「ノーパワー!」をリアタイで見てましたから、最後までドキドキでしたよ……。ほんとル・マンには魔物がいますから。
さて、本題。僕はそろそろトヨタに対する個人的な評価を変えないといけません。
さかのぼること2012年、僕は就活生として自動車業界を志していました。
そんな中でトヨタの面談を受けていたとき、僕が商品企画に携わる社員に「何を重視してクルマを企画しますか?」と尋ねました。
するとその面接官は「市場調査の結果。つまりどれだけ売れるか。そして言うまでもなく利益を確保できるか」と答え、自分と価値観が違うことを思い知りました(その面接で落ちた)。
当時のトヨタは現社長が就任して3年目で、やっとトヨタ 86が市場に放たれたばかり。僕のトヨタに対する認識は「儲け第一で、つまらない自動車を作る会社」でした。
ですが、今となってはどうでしょうか?
トヨタはレース活動をはじめとして、自動車文化にもっともコストをかけている企業になっていると思います。
純粋なスポーツカーであればGRヤリス、GR86、スープラをラインナップ。このほか各車にGRモデルを設定しています。
さらにWECやWRCといった世界選手権にワークスチームを送り込み、国内でもSUPER GTやスーパーフォーミュラに車両を投入中。
圧倒的な販売力を元手に積極的な活動を行い、かつて離れていったクルマ好きを再び引き込む何かを得たようです。
なので、次にクルマを買い換えるときは、トヨタを食わず嫌いせずに候補に入れてもいいかな?なんて考えています。
正直、本命のGRヤリスは500万円が用意できないから難しいけど、ノーマル車のMT仕様は非常に興味あります。
これからの自動車業界は脱化石燃料に向けた大変革期に突入し、おそらく業界再編の嵐が吹き荒れるはず。
そういったタイミングだからこそ「楽しいクルマ」を作る会社が残ってほしいと思うのです。
それじゃあ、また。