愛車のスバル インプレッサSPORTSもいいんだけど、たまには気分を変えたくなります。
なので近所のレンタカー屋さんでトヨタ ヤリスを借りてドライブに行ってきました。
何を借りたの?
借りたのはトヨタ ヤリス。
Xグレード、1.0Lエンジン、CVT、2WDという最低限の構成でした。典型的なレンタカー仕様です。
1.0Lでもグイグイ走る!
今回、目指したのは宮城県と秋田県の県境を越えた先にある「ゆざわジオパーク」。
仙台市街地のレンタカー店で車両を借り受け、東北自動車道を走り、国道398号線のワインディングにもチャレンジします。
正直に白状すると1.0Lエンジンでは不安がありました。だって日頃は2倍の排気量のクルマに乗っているんです。しかも僕と妻の大人2人が乗っているし、多少は物足りなさを感じるだろう。
パワー不足を覚悟しつつ、東北自動車道へ乗り込みます。しかし、仙台宮城ICの加速車線でアクセルを踏み込んだ瞬間、その不安は吹き飛びました。
法定速度まで簡単に到達し、その後も巡航が楽チン。確かに吹き上がり時には軽自動車のようなサウンドを響かせますが、必要にして充分なパワーでした。
ボディーの硬さを実感
東北自動車道を古川ICで降りて田園地帯を小一時間ほど走っていると、ついにワインディングが始まります。
ここでも1.0Lエンジンは充分なパワーを発揮してくれました。確かにアクセルは踏み込み気味。しかし、ちゃんと力強く坂道を登っていきます。
そして感じるのはボディー剛性の高さです。少し荒れた路面に差し掛かったとき、ゴロゴロとしたフィーリングが伝わってきました。
決してたわむことなく、水面を跳ねる小石のように走る。このあたりの乗り心地は好き嫌いが分かれるとは思いますが、僕は乗り味はフニャフニャよりもカッチリしたほうが好み。つまりヤリスが好きになった、ということです。
合理的なデザインがGood
借りた車両はレンタカー向けの仕様なので、もっとも廉価なエントリーグレード。
内装は高級感に欠けますが、かといってチープ感も感じさせません。140万円以下という価格を考えると、それ以上の質感や使い勝手があります。
また、標準装備の7インチマルチディスプレイは見やすく、操作しやすくて好印象でした。
日頃の運転シーンを考えると、家族の送迎に郊外のスーパーまでの買い物……とナビを使う頻度は意外と少ないものです。そういった意味、標準装備でApple CarPlayとAndroid Autoに対応し、ナビ機能がオプションになっているのは非常に現代的かつ合理的です。
車内は少しうるさい
走りも質感も非常に気に入ったのですが、ネガティブに映った部分にも触れましょう。
それは遮音性。1.0Lエンジンで出力を引き出すには回し気味になることを踏まえても、車内にまで音が入り込みすぎです。
タイヤが発するロードノイズもしっかり入ってくるので、助手席に座る妻との会話は声を張らないといけませんでした。
たぶんMT車はメチャ楽しい
今回は1.0LエンジンのCVT車を1日運転してみましたが、予想を超えるいいクルマでした。
7年ほど前に新車で購入したトヨタ カローラフィールダーよりも安い価格帯というのが、ちょっと信じられないくらいです。
でも、きっとこれはCVTじゃなくて、MTだったらもっと楽しいでしょうね。
5ナンバーサイズで気楽に駐車場内で取り回せて、エンジンも日常生活には必要充分なパワー……このようなクルマをマニュアルで操作すると最高にfun to driveできそうです。
実のところ、所有中のインプレッサSPORTSは普段使いにはオーバーパワーだと感じています。154馬力は僕の生活には要らなかった。だからスポーツカーなんて買えたとしても間違いなく持て余す——。
だったら実用的かつ気軽に使えるサイズのコンパクトカーで、運転が楽しめるMT車というのが僕が考える“理想の1台”なんじゃないか?
そういう境地をヤリスが教えてくれた気がします。いやぁ、マジで欲しくなっちゃた。どうする?お嫁様!?
それじゃあ、また。
カメラ:FUJIFILM X100V, Apple iPhone 11