同じとき、同じ場所で、同じものを見ていても、きっと僕とあなたは違う世界を見ている。
最近、ネットで「風景写真の色味を編集するのはけしからん」みたいな記事や投稿を目にしました。
「真実を写すと書いて写真だ」なんて編集そのものに否定的なコメントもありましたが、僕は“真実”というもの自体が人によって異なるのではないか?と思ったりします。
ちなみにトップに掲載した写真は言うまでもなく編集済みです。具体的にはAdobeのCamera Rawを使い、明度や彩度を中心にいじってます。
写真機を考えればJPEGに出力された時点でカメラメーカーごとの色合いで味付けがされた状態ですし、RAWデータもレンズやセンサーの癖が反映されています。
そして何より視覚情報を受け取る私たちの主観だって時と場合に応じて変化します。
おそらく既出の紅葉だって妻と一緒に出かけたから曇り空でも鮮やかに見えたのでしょうし、もし大失恋の直後に同じ場所に立っていたのならくすんでいるように感じられたでしょう。
今日は何を言いたいのかって?
つまり、真実はひとつだが、その受け取り方は十人十色。同じ赤を見ていても、見る人によって違って見えているということ。
故に「真実の正確な記録」なんて机上の空論に過ぎないということ。どうせ見る人によって違う受け取り方がされてしまうのだから。
要は動画や写真を眺めるのは飽きたから、もっとお出かけして津々浦々を体感したい!ということです。
それじゃあ、また。
カメラ:Canon EOS R6
レンズ:Canon EF24-105mm F4L IS USM