平年より25日も早い梅雨明けから初めての週末、涼しさと高山植物を求めて福島県福島市の磐梯朝日国立公園を訪ねました。
涼を求めて登ったけど……
仙台市内を朝6時過ぎに出発し、磐梯吾妻スカイラインの浄土平レストハウスに到着したのは8時半ごろ。
本気で登山するには遅すぎますが、今回は鎌沼コースという約5kmの初級者向けルートねらい。これでもお昼前に戻ってこられる算段です。
到着時は空には雲ひとつなく、さんさんと日光が降り注いでいました。……てか、暑くないですか?
鎌沼コースは少し登ると周辺には低木が生い茂るのみで木陰がありません。まだ朝9時前だというのにジリジリと照り付ける日差しが憎たらしくなってきました。
またルートはそこら中に石がゴロゴロと転がっており、油断すると足をくじいてしまいそうになります。
なんか余裕だと思ってましたが、意外と歩くのが大変なルートでした。
咲き誇る高山植物と輝く鎌沼
頑張って登っていると小さな花がいたるところで咲いているのが目に入ってきました。
ちょうど7月上旬は高山植物の花盛り。珍しい花を見るのも目的のひとつでしたので、可憐なその姿に癒されながら歩き続けます。
「花の写真を……」と言いながら小休止を挟みつつ、蓬莱山までやってくると勾配が緩くなりました。
そこは酸ヶ平と呼ばれる高原。吹き抜ける風が火照った身体を冷やしてくれて、とても気持ちよく歩くことができました。
鎌沼へ到着すると木道から湖畔に降りられる場所があったので、ひとやすみ。興味本位で指先を湖水にひたすと、予想以上にひんやりとしていて驚いて手を引っ込めてしまいました。
こんな場所でコーヒーでも沸かせば最高なのでしょうけど、まだ僕にはそこまでの余裕はありません。いつか道具一式を持って山を登れるくらいの体力と技術を身に着けたいですね。
暗雲にせかされて下山
鎌沼を出発して下山ルートを進もうとすると、しだいに空には雲が増えてきました。そして見上げると入道雲がにょきにょきと大きくなっていきます。
一切経山のほうを見ると暗い雲がかかっています。酸ヶ平あたりで風が吹いてきたのは、天候が変わる予兆だったのかもしれません。
「雲が嫌な感じだね」と妻と話し、休憩を最小限にとどめて、晴れているうちに下山することを優先して進むことにしました。
結局、雨に降られることなく浄土平レストハウスに戻ってこれました。でも、素人には山の天気は判断がつきませんので、急いで下山したのは正しい行動だったはずです。
そして下山届を出してからレストハウスのフードコートへ直行し、塩ソフトクリームを注文。甘じょっぱいスイーツが疲れた肢体にしみわたっていきました。
初夏の浄土平と鎌沼コースはいつか行ってみたいと思っていたのですが、3年越しにその願いが叶いました。
大自然の中で遊ぶと体力を使いますが、それ以上にエネルギーを地球から与えられるような感覚になるのは気のせいでしょうか?
これからの季節は暑すぎて屋外でのアクティビティーが難しくなるかもしれませんが、またどこかへ遊びにいきたいです。
それじゃあ、また。
カメラ:Canon EOS R6
レンズ:Canon RF 50mm F1.8 STM