SF映画で観た“荒廃した未来”がこんなにも自然にやってきて明るいものだとは思いもしませんでした。
『ターミネーター』『エヴァンゲリオン』『攻殻機動隊 S.A.C.』……
1990年生まれの僕が触れてきた映画やアニメで描かれる未来というのは、どこも退廃的な雰囲気で「まだ現代のほうがマシだな」と思えるようなものばかりでした。
むしろキラキラして小綺麗な未来社会が描かれていと「どこかレトロだな」とさえ捉えていました。
でも、2020年代に入ってから感染症の流行、食糧危機、異常気象、戦争の勃発——とSFの世界だった“荒廃した未来”が現実になり始めているように感じています。
もっと暗い未来というのは破壊的な出来事によってもたらされるものだと勝手に信じていました。
ですが、ディストピアというのはゆっくりとやってきて、あかるい現実と地続きで、知らぬうちにその中で生活しているようなものなのかもしれません。
それじゃあ、また。
カメラ:Apple iPhone13