SONY Eマウントの魅力のひとつはレンズの選択肢の豊富さだと思います。しかし全部を購入するわけにはいかないので、気になるレンズを借りてみました。
ない袖は振れない
SONY純正品から聞いたこともない中華メーカーまで、毎週のように何かしらの新製品ニュースであふれているのがEマウント界隈です。
とはいえ、いちいち購入していてはお財布がもちませんし、日頃は使わないレンズのために十何万円もかけるほどの勇気もありません。
そこで今回、はじめてレンタルサービスでレンズを借りてみました。
念のために書いておくと、この記事はスポンサー提供を受けていません。完全に自腹です*1。
レンティオで借りてみた
利用したのはレンティオ。けっこうカメラ本体やレンズのラインナップが充実しているほか、家電やアウトドア用品、自転車なども取り扱っているようです。
レンティオはどちらかというと一般消費者向けですが、将来的なことも考えて映像ミキサーなど専門的な機器まで取り扱っているレンタル業者も検討しました。
ですがガチな機材も借りられる業者は最初の利用時に数十万円にもなる新品価格をデポジット代金として一括請求するところがおおく、零細フリーランサーには使えませんでした。
そもそも、その金額がポンと用意できるなら買ってるんですよ(笑)。きっと固定資産を抱え込みたくない法人向けのビジネスなのでしょう。
レンズが届いた
レンティオでアカウントを開設してから商品を予約し、実際に手元に届くまでは何も難しいことはありませんでした。
ちなみに借りたのはタムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD(Model A058)です。
借りるに至った経緯は普段はほとんど撮らない人物を被写体とすることになり、せっかくだから“ポートレート撮影最強ズーム”との呼び声が高い本レンズを試したくなったのです。
所持しているSONY FE 20-70mm F4 Gでも撮れなくはないのですが、やはり絞り開放F2からスタートする写りは圧巻でした。でも話が長くなりそうなので、レンズのレビューは別記事にしましょう。
さて、届いた段ボールを開けてみるとプチプチに包まれたレンズをフラフラと動くダンボール板で抑えただけの予想以上に簡易な梱包でした。
正直、開封した直後は不安がよぎりましたが、カメラ本体に取り付けるとしっかり動作してピントのズレもなさそうだったのでひと安心。
返却はあっけない
楽しく使わせてもらった4日間が終わり、もの寂しいですが返却の時間となりました。
前後のレンズキャップが自分のものと混ざってないか確認し、ソフトケースに入れて、プチプチで包んで、届いた箱の中に入れて封をするだけ。
送り状はレンティオのマイページから郵便局やコンビニなど発送元ごとに選んで発行できたので、自分でペンを走らせて何かを書く必要もありません。表示された二次元バーコードを郵便局の端末にかざすだけでした。
今回は郵便局に持ち込んで送り出しましたが、ユーザー側で発送した旨を報告をする必要がなかったのは驚きでした。
どうやら延長の手続きが取られなければ荷物が輸送ルートに乗ったことをレンティオ側で検知し、現物が返却されることで一連の取引が終了するシステムのようです。
具体的な仕組みがよくわかりませんが、けっこうアッサリとした返却フローでちゃんと返せたのか心配にもなりました。
そして発送翌々日にレンティオから「返却完了のお知らせ」と題したメールが届き、返したレンズの確認が取れたのでレンタルが無事に終わりました。
けっこう使えそうだぞ、レンティオ
今回は3泊4日のワンタイムプランで利用しました。結論、どうしても必要なシーンがある交換レンズを必要なときだけ借りるという用途ではかなりアリなんじゃないかと思います。
なんだかんだ1万円くらいはしましたが、購入するとしたら20万円弱するレンズです。しかも日頃は使わないことは分かりきっているので、所有するほどでもなかったんです。
それだったら借りた方が経済的ですし、次に違うレンズを試す楽しみ方ができます。
ただ3ヶ月以上の利用が前提となる月額制プランについては、ちゃんとソロバンを弾いて検討した方がいいと思いました。
月額制プランだと1〜2ヶ月目までは解約料がかかりますが、12ヶ月以上利用すると所有権がユーザーに移って返却の必要がなくなるというのです。
でも計算すると新品価格+αくらいを総額で支払うことになるんですね。12回払いで購入するみたいな使い方ができる仕組みです。
とはいえ手元に残るのは傷付きのリユース品で元箱も保証書もないみたいな状況になりますので、1年以上ずっと手元に置いておく必要があるものなら頑張って新品や中古品を購入をすることも一緒に検討した方がよさそうです。
はじめて利用した機材レンタルでしたが、総じてけっこう満足できました。
次は何を借りてみようかなぁ?望遠レンズ?それとも明るい単焦点?いっそのこと違うメーカーのカメラとレンズのセットを試してみるなんてのも面白そうです。
こうして僕はカメラ沼の深みを目指してズブズブと沈んでいくのでした。
それじゃあ、また。
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