またレンズが生えてきました。
そういう環境に住んでいるんで仕方ないのですが、一応、顛末をここに買いておきます。
85mmの単玉を手に入れよう
普段は風景とか散歩中のスナップ写真ばっかり撮ってますけど、人物を撮るお仕事をコンスタントにいただくようになりました。
ただポートレート撮影に向いたレンズを持っていなかったので、都度、機材レンタルをしてたんです。たしかにコスト面では非常に助かったのですが、やはり手に馴染んでいないレンズでぶっつけ本番している状況だったというのも事実。
この際にちゃんと人間をいい感じに撮れるレンズを手に入れておこうと思いまして、いろいろと考えた結果、85mmの単焦点レンズを探すことにしました。
選択肢が豊富な85mm
ソニーEマウント用の85mm単焦点レンズは選択肢が非常に豊富です。
いろいろなメーカーからラインナップされていますが、今回は以下の5本を中心に検討を進めました。
やはり王道なのは純税のGマスター(GM)レンズ。今月20日にII型が出ますので、型落ちとなるI型を狙うのもいいかもしれません。
シグマのF1.4のDG DN | ArtはGMレンズをも凌駕する性能とされながら、価格がなんと1/3近くというバーゲンプライス。でも3月から受注停止していて新品では手に入らない状態が続いています。
カールツァイスはLoxia 2/50を愛用していて、その柔らかで味わいのある描写力には惚れ込んでいます。なのでBatis 1.8/85にも期待がかかりますね。
……ねぇ、ちょっと。純正無印の価格は何かの間違いでしょうか?
新品で買っても6万円でお釣りがきますよ!絞り開放値がF1.8と控え気味ですけどレビューを見てる限り充分な性能じゃないかと思うんですよねぇ。
85mmというと今まで所有したことがない焦点距離なので、最初はあまり高額なものは買わずに“お試し”という意味も含めて選んだ方がいいんですよ。ソニー純正という安心感も捨て難いですし。
よし、ぽちっ。
届いたのは……
決心は9割がたソニー純正のFE 85mm F1.8に傾いていたんですよ。
だけどねぇ、作例写真で引っかかるところがあったのと、いいタイミングでいい状態の中古品が出てきたらさぁ!手が滑っちゃってさぁ!!
シグマっていうメーカーは値段からは想像もつかないビルドクオリティーなんですよ。過去に所有していたSIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryも最高のスナップレンズで、買い戻そうかと悩んでるくらいです。
この85mm DG DN|Artも金属製の鏡筒の質感やミチミチと動く絞りリングの感覚がいいです。いやぁ、なんとも写欲が高まりますねぇ。
よくボケて、よく写る
急にポートレートの被写体なんて用意できませんので、せんだい農業園芸センターにやってきました。
ここには秋バラが綺麗なガーデンがあるのですが、ちょっと時期尚早だったみたいでポツポツと開花しているだけでした。しかし木漏れ日に揺れる花を撮ることができました。
いい写りです。すごくいい。
ピントが合焦した部分ではキリッとキレのある解像感がありつつも、ボケ味は柔らかくて主張が強すぎないのがニクいですね。
またAF速度も申し分なく、揺れ動く枝先の花をAF-Cモードで追従することができました。
ただ日光下で絞り値をF1.4にするとシャッタースピードやISOを調整しても明るすぎる場合があります。せっかくの大口径レンズを活かすためにNDフィルターを積極的に利用したいところです。
コスパつよつよレンズかも
85mm DG DN | Artは家族やペットなど身近な愛するものたちをモデルのように演出してくれる描写力、そして所有欲を満たしてくれるビルドクオリティーなどを考慮すればコスパ抜群と言い切っていいと思います。
いやいや10万円って決して安い金額じゃないですよ。カメラのレンズ沼に沈んでる界隈の住人の金銭感覚がバグってるだけです。
でも、これが10万円で手に入るってなら最初の1枚を撮った瞬間に僕は元が取れたと思いました。このレンズが映し出す写真はプライスレスなので2枚目以降は大儲けです。そんなレンズです。
またまたいい買い物をしちゃいました。
それじゃあ、また。
作例写真
撮 影:2024年9月 in 宮城県仙台市
カメラ:SONY α7R IV
レンズ:SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art