先日、手に入れて実戦投入を開始したSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artなんですけどヤバいっす。
人物を被写体としたポートレート的な撮影でいい結果を残せそうです。お仕事の写真なんでブログには載せないんですけど、一応、世の中には出回るのでどこかでお目にかかるかもしれませんね。
で、今日はそんな85mmという画角がだんだんとつかめてきたので、備忘録的なことを書いておきます。
撮像範囲を把握したい
レンズの操作や傾向を知るために日帰り旅行にSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artを持ち出してみました。
しかし風景や街の様子を収めたい旅行やお出かけ時では活躍の機会が限られるというのが率直な第一印象となりました。
それもそのはず。85mmで撮影できる範囲の目安って身体で表すと……
- 両手の親指と人差し指でフレームを作る(カメラのジェスチャー)
- 腕をめいいっぱいに伸ばす
- 手順1で作ったフレームを片目でのぞく
これで囲める範囲くらいなんですよね。
ちなみに僕が好きな50mmのレンズで写せる範囲というのは、腕をめいいっぱい伸ばしたところから肘を90度くらいに曲げて上記ジェスチャーを構えたくらいになります。だいぶ違いますね。
あ、これは言うまでもなく僕の腕の寸法なので、ぜひ実際にご自身の腕と撮影した写真を見比べて画角の目安を調べてみてください。一度、覚えておくと片手でも指の長さで測れるんで意外と有用ですよ。
撮影意図を明確にしたい
中望遠とされる85mmという画角で撮影すると、主役となる被写体と周囲の環境(≒ 背景)といった関係性が明確になると感じてます。
言い換えれば「何を撮りたいのか」や「このシーンの主役は誰(何)か?」ということを撮影時に意識しないと、ただ寄っただけの微妙なカットになりがちです。
そのくせ最短撮影距離は短くないので、主役とする被写体でも「どの部分をメインに据えて、どの部分をカットするか?」みたいな取捨選択が必要となりそうです。
縛りプレイを楽しみたい
まだまだ85mm単焦点レンズを完全に使いこなせていないですけど、バチっと決まったときには訴えかけてくるような写真が撮れるというが85mmの魅力です。
そして標準域とされる35mmや50mmとは違って圧縮効果を感じられますので背景にも圧力が生じてくるわけです。するとメインの被写体ほどでなくても、周辺環境も何かを訴え始めます。
なんで写真の中心となる被写体の写し方を考えながら背景の取捨選択も同時並行で行う必要が出てきてしまうわけで……。
そんなレンズをつけたカメラを低く構えてみたり数センチ刻みで上半身を傾けて微妙な写り込みを整理しつつ、絞りリングでボケ具合を調整しながら会心の一枚が撮れると「うぅ、縛りプレイじゃんか!楽しいぃ!!」ってなるわけです。脳内麻薬どばばーって感じです。標準ズームレンズだと味わえない快楽に溺れちゃうってわけ。
先ほど「旅行やお出かけ時では活躍の機会が限られる」なんて書きましたけど、こういう制約の多い単焦点レンズなら一味違った光景を切り抜けるかもしれません。
今度、出かけるときも持っていこ〜♪
それじゃあ、また。
作例写真
撮 影:2024年9月 in 宮城県仙台市 and 岩手県遠野市
カメラ:SONY α7R IV and SONY α7C II
レンズ:SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art