大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

東北「道の駅」スタンプラリー 第13回 遠征|山形・最上編

ハイブリッド車に乗り換えたら燃費がよくなったし、オートマなんで気軽に長距離ドライブに出かけられるようになりました。

ということで昨年12月は計3回の道の駅スタンプラリー遠征に出かけましたが、今日の記事はその2本目の模様となります。

村山が起点ですが、最上地域を中心にまわります

マジな冬、到来

国道48号線で関山峠を越えて山形県へ。途中でスリップ事故の現場を通過し、車内では緊張感が高まりました

つい1週間前に山形県の日本海側を目指したとき、まだ平地では雪は積もっていませんでした。

しかし第13回遠征の2〜3日前からマジな冬がやってきてしまい、雪が降り続いた結果すっかり銀世界に。

今シーズン初の雪道の運転となりますので、気を引き締めてハンドルを握ります。

道の駅「むらやま」。さすがに山を下ったらマシにはなりましたが、シャーベット状の雪道です

いきなりですがおやつの芋煮コロッケ。味の再現度が高いです

道の駅「むらやま」ではおやつに芋煮コロッケを食べました。

まだお昼ご飯には早いし、朝ご飯は食べてきたんですけど、旅先のスナックは別腹です(笑)。

食感はコロッケなのに味は芋煮。謎の技術により山形風の芋煮が口内で再現される不思議な一品でした。

「むらやま」のスタンプ。国道をまたぐ歩道橋が目印です

山形の無料高速をフル活用

山形市と新庄市を結ぶ東北中央自動車道は東根以北の区間が無料共用されていて、今回はこの恩恵をフル活用していきます。

道の駅「尾花沢」。軒先はビニールハウスのように覆われて防御力が高めの構造です。豪雪地帯にやってきたことを実感します

尾花沢はスイカの名産地。花笠を片手に笑っているのは「もとなりくん」というご当地キャラ。

道の駅「尾花沢」は尾花沢北ICにほぼ直結。サービスエリアのような機能を果たす道の駅です。

なお尾花沢はスイカで知られていますので、ぜひ来夏に再訪したいですね。

開通直後の新庄酒田道路を通る

20時間前に開通したばかりの区間を通過しました

内陸部の新庄から日本海沿岸の酒田は最上川に沿うように国道47号線が結んでいますが、これと並走するように新庄酒田道路が建設中です。

そのうち新庄から戸沢村の最後の区間が訪問前日に開通しました。まだツルツルなアスファルトを気持ちよく走って、道の駅「とざわ」を目指します。

山間に急に現れる韓国の宮殿。これが道の駅「とざわ」です

広大な敷地に一歩足を踏み入れると、韓国に旅行した気分になります

この道の駅がある戸沢村は80年代から韓国との交流があり、国際結婚で移り住む韓国人もおおく、日韓交流の象徴として整備が進んだようです。

そしてちょうどランチタイムだったので、美味しい石焼ビビンパをいただきました。

石焼ビビンパ。ほかにも焼肉定食やチヂミも美味しそうでした

滝を見て雹に打たれる

悠々と流れる最上川。ここを松尾芭蕉が川下りしたんですって

ツーリングマップルを眺めていたら、近くに有名な滝があるそうなので寄り道してみました。

白糸の滝。松尾芭蕉も訪れたことがある、日本百名爆のひとつです

かの有名な「五月雨を集めて早し最上川」という歌を詠むに至る際、松尾芭蕉はこの付近で川下りをしていて、

白糸の滝は、青葉のひまひまに落ちて、仙人堂、岸に臨んで立つ。水みなぎつて、舟危し。
拙訳:白糸の滝は青葉の隙間に落ちていて、仙人堂が岸辺の近くに立ってた。水が荒ぶって舟がヤバかったわ*1

と「おくのほそ道」に書き残しています。この文章に続くのが「五月雨を〜」という句なんですね。

ちなみに最初は「五月雨を集めて“涼し”最上川」と詠んでいたのですが、川下りでの恐怖体験を経て“早し”と推敲したようです。

こうやって学校で習った歴史の現場に行けるって楽し……イテッ!

ん?なんか落ちてきたぞ。イ、イテッ!!雹が降ってきた!

最後はもがみ

急に雹が大降りに。痛い。クルマもボコボコになりそうなのでダッシュで退避しました

上の写真は片側交互通行のためにほんの1〜2分停止しただけで先行車の周囲に白く氷粒が積もる様子です。

新庄市周辺まで戻ってくると雹も落ち着き、なんとか一安心。まだ納車間もないクルマのルーフにビチビチと音を立てて雹が降り注ぐのは心臓に悪いですね。

さて、この日の最後のスタンプは道の駅「もがみ」でした。

道の駅「もがみ」。もともとあった川の駅「ヤナ茶屋もがみ」に併設する形で23年8月に登録された新しい道の駅です

隣接する川の駅ではヤナがあり鮎がイチオシ

……なんだか雪が強まってきました。あまり遅くなると凍結が怖いので早めに帰ることにしました。

今回のお土産

「もがみ」で方言手拭いを購入。これは言われても分からないです(笑)

あまりお土産を買うことなく進んできたので、最後の道の駅「もがみ」で手拭いを購入しました。

そしてすぐに帰るつもりでしたが、国道48号線で峠越えをする前に道の駅「天童温泉」で休憩をしました。

そこでブドウジュースを購入。夫婦そろってお酒が飲めないので、クリスマスディナーのお供にしました。

ワインの原材料としても使われる品種、ナイアガラの100%ストレート果汁です

飲みきったら瓶の底から酒石の塊が出てきました。『Dr.ストーン』で読んだやつだ!

山形県を制覇!

14回目の遠征分まで記載しています

この第13回遠征をもって23ヶ所の山形県内の道の駅を完全制覇しました。

すでに宮城県も踏破してるので、あとは福島県さえ攻略できれば南東北3県が終わるということに気づきました。

こりゃあ、年内にイケるかもしれんぞ!

……ここから地図を広げて福島県を走り回るルート策定を始めましたが、予想以上の大冒険となった第14回遠征のお話また後ほど。

それじゃあ、また。

撮 影:2024年12月 in 山形県・最上地方
カメラ:SONY α7R IV
レンズ:SONY FE 20-70mm F4 G