気が付いたら家中がUSBケーブルまみれになっていませんか?少なくとも我が家ではそうです。
ケーブルを断捨離したい
増え続けるUSBケーブルのタチが悪いポイントが同じ見た目のケーブルでも機能が違うということ。
断捨離すると心に決めたものの、せっかく整理するのであれば良いヤツを残したい。でも、外観だけではどれが良くてどれがダメなのかが分からない――。
なので新しい機器を導入しました(……ん?モノを捨てるためにモノを増やしたぞ?)。
「USBケーブルチェッカー2」を入手
購入したのはBit Trade One社が販売する「USBケーブルチェッカー2」。
少し前からガジェット界隈ではバズっている機器で、一時期はどこも品切れでした。
でも2月上旬にヨドバシ.comで購入したところ、「お取り寄せ」の状態でも発注の3日後には手元に届いたので定期的な入荷はありそうです。
せっかく買うなら正規ルートかつ正規料金で手に入れたいですね。
表示を紐解く
さて、さっそくケーブルを検査していきたいのですが、そもそもこの計器の表示の意味を解読できないと意味がありません。
一応、公式ドキュメントはGitHub上で公開されています。
……ちょっと僕には難しすぎました。
頑張って必要そうな部分だけ調べ直しましたが、ド素人の自由研究レベルなので不正確な表現とか至らぬ理解があることをご了承ください。
えっと、とりあえず「ランプがたくさん光る=優秀!残留決定!」という方向で選別を進めていくことにします(笑)。
とはいえ忘れやすい自分のために文章でも簡単に残しておきます。
OLED画面
抵抗値
単位はオーム(Ω)。小さいほどいい。
eMarker表記
eMarkerとはUSB 3.1以上に搭載されているICチップ。手元の検査機器で検知すると「EMARKED」の表示が出る。
このチップには通電容量などの情報が書き込まれており、電源アダプタや充電対象の機器と接続した際に通信をして充電時の通電量を決めたりする……らしいです。
特に大きな電力を扱うパワーデリバリー充電(PD充電)では安全確保のために欲しいパーツですね。
ただし「USBケーブルチェッカー2」ではeMarkerに記録された詳細な内容までは読めないので、搭載されていても実際に何Wまで通せるケーブルなのかはわかりません。
一応、このeMarkerが非搭載でもUSB 3.0の仕様上は60Wまでは通電できるのでPD充電は可能だそうです。でも、手元にeMarkerがついてるケーブルがあればそっちを使おうと思います。
CONNECTIONエリア
TX/RX 1&2(±)
高速データ通信に対応していることを示します。TX/RXは1と2のそれぞれプラスとマイナスの4つで1組だそうです。
左側にあるTX/RX 1だけ点灯すれば5Gbpsの速度、右側のTX/RX 2まで点灯すると10Gbpsでのデータ通信が可能です。
廉価なUSB 3.xケーブルだとTX/RX 1側しか結線されてないものも多いみたいです。
SBU
映像と音声の伝達が可能なので、ディスプレイと接続するときに使えばHDMIケーブルの代わりとしても使えます。
CC
ここが点灯するとPD充電で使えるケーブルであることを示します。
データ通信等がUSB 2.0規格にしか対応してないものも、CCのランプが光れば充電ケーブルとして活躍できそうです。
USB 2.0エリア
VBUS&GNDは電源系、Dはデータ通信系。
2025年においてUSB 2.0以下のケーブルは端子形状以外に保管する必要性はないので基本的にサヨナラしようと思います。
チェックしてみる
前置きが長くなりましたが、いろいろと付け焼き刃なUSBに関する知識が増えたところでチェックを始めたいと思います。
ヨドバシカメラPB製品 C-Cケーブル
ヨドバシカメラのPB製品で10Gbpsでの高速通信と100WのPD充電を謳う商品。
LEDはすべて点灯し、抵抗値も107Ωととても優秀なケーブルでした。文句なしの残留決定。
AUKEY製 C-Cケーブル
AUKEY製のC-Cケーブル。約1.0mあるので充電に重宝していますが、すべてLEDが点灯して意外にも超優秀であることがわかりました。
でも抵抗値が290Ωとそこそこありますね。ここは長さとのトレードオフなのでしょうか?
メーカー不明 C-Cケーブル
メーカーの刻印がなく出所も不明のC-Cケーブルです。
LEDがすべて点灯しつつ、抵抗値も165Ω前後と優秀かと思いきや、eMarker非搭載でした。サヨナラしましょう。
ヨドバシカメラPB製品 C-Cケーブル(その2)
これは先述のヨドバシのケーブルの2本目。
先日、SSDが調子が悪くなって暗号化のロック解除ができなくなりました。念のため接続していたケーブルを確認してみたら、TX1+が断線していることが判明しました。
L字型の端子で使いやすくて気に入っていましたが、実害が出ているので廃棄です。
見える化すると楽しい
ブログに載せたもの以外もたくさんケーブルを挿してみました。
一見すると同じような黒いケーブルもその素性を数値化して見える化すると思いがけない発見がたくさんありました。
とりあえず本当にダメだったのは上記の2本。これは次のゴミの日に卒業してもらいます。
……あれ?意外と減らないぞ??
それじゃあ、また。
参考サイト
※ 順不同。閲覧日は2025/03/21 〜 03/22
カオスと化したUSB-Cケーブルの規格が一目瞭然。USB Cable Checker 2で手持ちのケーブルを断捨離する - Items
増えるUSBケーブルを見分ける!【USB CABLE CHECKER2】で性能を知る。 | BizHack
USB CABLE CHECKER2を買ってみた | 音響・映像・電気設備が好き
第4回: eMarker内蔵!ダイソーの万能Type-CケーブルでUSB PDプロトコルを見てみよう:ThousanDIYの「ガジェット分解ライフ」:エンジニアライフ