大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

『士郎正宗の世界展』に行ってきたお話

世田谷文学館で4月より開催している『士郎正宗の世界展 〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜』へ行ってきました。

世田谷文学館の最寄駅は京王線 芦花公園駅。そこからは徒歩10分くらいですが、いかんせん自分は宮城県仙台市在住です。なので今回は1泊2日の旅程を組むことにしました。

京王電鉄に乗ったのは……絶対に初めてではありませんが、前回が思い出せないくらい乗る機会が少なかった路線です

駅前ロータリーに掲示板があり、ここにもポスターが貼ってありました

閑静な住宅街の中にある文学館の外観

入り口では草薙少佐の巨大なイラストが出迎えてくれます

この日、東京都内の最高気温は33℃。まだ朝10時過ぎでしたが電車を降りるとムワッとした熱気に襲われました。

東北地方とはレベルの違う暑さによる前日からのダメージも感じつつ、なんとか文学館に到着。するとそこで少佐の出迎えが。

正直、ここまでビッグイベントとして開催されているとは思っていませんでしたので、いきなり嬉しいサプライズです。

そして展示室内はスマートフォンならば撮影OKかつSNSへの投稿もOKとのこと。ちょうどこの1週間前にiPhone 15 Pro Maxに機種変更したばかりでしたが、そのカメラ性能を発揮できる機会が急に訪れました。

所狭しと原画が並べられており、その筆使いを間近で見ることができます

直筆原稿で作品をじっくりと読める機会なんて、そうそうないです。とても貴重な時間を過ごせました

士郎正宗氏の作品をまとめた年表。上部に黄色の文字で書かれているのが本人のコメントです

和室ブースではAIたちの反乱が起きかけていました

展示に使っているボードは世田谷文学館が開館以来、長年にわたって使ってきたものだそうです

結局、展示室に2時間以上も滞在していたにもかかわらず、思ったほど写真は撮らずに出てきました。

やはり筆の勢いや生原稿が醸し出すオーラは肉眼で至近距離で見ないと体感できません。わりかし早期に「これは写真では残せない」と悟り、ポケットにスマホをしまったまま鑑賞しました。

物販コーナーでバンダナと図録を購入。重たいですが大切に背負って仙台まで帰りました

士郎正宗氏のマンガ『攻殻機動隊』では高度に進んだテクノロジーにより、人類は脳内に注入したマイクロマシンで常時ネットに直接接続しています。要はスマホを脳内に埋め込んだ世界です。

そして人体のパーツを次々にサイボーグ技術で置き換えていくと、もはや人間のアイデンティティーはどこに残っているのだろうか?もしかしたら自分の人格はAIがシミュレートしたバーチャルなものではないか?なんて疑問を主人公が投げかけてくるわけですよ。

これってもう現実世界でも部分的に起こり始めているのでは?と僕自身は思っているんです。だって暇さえあればスマホでSNSやショート動画を眺めている生活を送り、そのコンテンツによって世の中の出来事に対して感情を抱き、とりわけ最近は選挙の投票行動だって強くネットの影響を受けています。

そうなるとその行動って本当に自分の中で湧き上がってきた思考や感情の発露なのか?と疑問に思うことがあるんです。もしかしたらスマホなりSNSサービスが都合よくコンテンツをキュレーションして、何かしらの行動を促した結果なんじゃないか?なんて怖くなる瞬間が定期的に訪れます。

草薙素子少佐が率いる内閣総理大臣直属の部隊、攻殻機動隊が設立されたのは劇中では2029年とされています。あと3年半で僕たちはその未来を迎えるわけですが、昨今のAIの発展を考えると……

あっ、ちょっとヲタ語りが過ぎましたね。今日はこの辺にしておきましょう。

それじゃあ、また。

撮 影:2025年7月 in 世田谷文学館(東京都世田谷区)
カメラ:FUJIFILM X100V, Apple iPhone 15 Pro Max