大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

仙台から岡山へ引っ越そう【後編】

予期せぬ津波の到来により計画が崩壊したお引っ越し。2日目は栃木県佐野市から延々と高速道路を750kmほど走り続けました。

前編のあらすじ

仙台から岡山への転居に際し、1ヶ月前から太平洋フェリーの特等室を予約。優雅なクルーズ旅行を楽しむ……はずだった。

しかし奇しくも乗船当日の朝にカムチャツカ半島でM8.8の大地震が発生。7時間以上イオンモールで待機するも、この地震が引き起こした津波によってフェリーが欠航になってしまう。

かくして日没と同時に仙台(利府)から岡山を目指して、1,048kmを駆け抜ける超ロングドライブが幕を開けた。

初日はなんとか299kmを走破。栃木県にある東北自動車道 佐野SAに併設のホテルまでたどり着くのだった――。

↑ BGMは『水曜どうでしょう』の爆発背景のやつでお願いします。

朝ラーではじめます

佐野SA(上り)のフードコートで朝ラー。佐野ラーメンの程よく優しい塩味が朝食にちょうどよかったです

おはようございます!2日目は東北自動車道 佐野SA内にて朝ごはんの場面からお届けいたします。

「せっかくだから道中の名物を楽しもう」という昨夜の誓いを実行するため、朝っぱらからフードコートに繰り出して佐野ラーメンをいただきました。

程よい塩加減のスープとちぢれ麺がよく絡み美味。朝食にラーメンと聞くと重たすぎると感じるかもしれませんが、あっさり系のラーメンだったのでスルスルと食べられました。

どこを走ろうか?

さて、昨晩は東北自動車道の佐野SAに併設されたホテル、旅籠屋 佐野SA店に宿泊しました。ここでぐっすり眠りながら(?)2日目のルートをあらためて考えました。

2日目のルート詳細は左上欄を参照してください。ともかく栃木から岡山まで終日走り通します

ざっくりとした計画は混雑しているエリアや対面通行の区間は避ける方針です。そのため関東圏は圏央道を使って首都高を迂回することに。

静岡に入ったら距離が短くて走りやすそうな新東名を中心に進みましょう。名古屋周辺は伊勢湾岸道しか選択肢はありませんね。

そして関西エリアから先は……土地勘がないのでカーナビの指示に従って流れに任せます(笑)。

宿をチェックアウトしてクルマに戻った時点ですでに時刻は8時をまわったところ。749km先のゴールを目指してスタートしていきます。

明るくなって下り側のサービスエリアをあらためて眺めます。もうかなり多くの来訪者がいるようです

【注】路上で走行中に撮影された写真は
すべて助手席の妻が撮ったものです

東名を目指そう

3車線の高速道路を走るのは数年ぶりでした。予想以上に神経を使って後半がツラくなることに……

佐野SAを出発してからは東北道を南下して久喜白岡JCT(埼玉県)へ。ここで東北道を外れて圏央道へ入りました。

圏央道に入ったあたりでラジオ局を探してみるとFMヨコハマが受信できました。僕の実家は神奈川なので学生時代にずっと聴いていた懐かしのFM局です。

とはいえここは数回しか走ったことがない新しい道路。相模川沿いにこんな立派な高速が建設されたことに驚きつつ海老名JCTへ突入。

よくライブカメラで渋滞する様子を眺めていた場所を走ることができてちょっと興奮しました(笑)。

しかしここから名古屋を過ぎるまでのほとんどの区間で慣れない3車線の高速道路を運転することになり、予想以上に疲弊していきます。

富士山だ!ランチだ!

おぉ!富士山だ!!こうやってデカい富士山が見えると関東平野にいることを実感できますね

トラックに挟まれながら東名道を走り続け、神奈川県を離れようとした頃に目の前に富士山が大きく見えてきました。

日頃、富士山が見えない地域で暮らしていると、この山を見るたびに上京してきた実感が得られます。

そして11時前にして最初の休憩を足柄SAで取りました。

足柄SAには11時前に到着。「ヒルナンデス!」で最新情報をよく見聞きするサービスエリアにやっと来ることができました

足柄SA内ではゴジラストアが期間限定で開店中でした。いろいろと惹かれましたが、意志を強く持って何も買わずに退店しました(笑)

足柄SAで小休憩を取りながらランチを考えます。ここで食べてもよかったのですが、この先のルート上で調べてみると富士川SAの海鮮丼が気になるので立ち寄ってみることに。

11時半に東名道の富士川SAに到着。ここで早めのランチとしましょう

紅富士サーモン&イクラ丼を頼みました。うむ、美味なり

紅富士(あかふじ)」とは富士宮市で養殖されているニジマスのブランドです。富士山に降り注いだ伏流水を使い、丁寧に育てられることが特徴だそうです。

「サーモンを超える」とも称されるその上品な味わいをたっぷりと味わえる至高の1杯を堪能できました。

お昼ご飯を食べて店外に出ると、もう富士山は雲に隠れていました

ちょうど全行程の折り返し地点でしょうか?でも、まだまだ先は長いですね

新東名に入り、浜松SAでピットストップ

東名道で屈指の絶景区間を走る。左手の駿河湾越しに富士山は……やっぱり見えませんでした。残念です

富士川SAを出発してからは清水JCTを経由して新東名へと移り、一路、名古屋方面を目指して走っていきます。

で、妻が「このあとWeb会議、どこでやろう?」とか言うわけです。

……いや、突然言い出しわけではなく、もともと予定されていました。でも本当は名古屋港で上陸したあと、お昼ご飯を兼ねて三重県のナガシマあたりで行うつもりでした。

どのみち近いうちにクルマにも補給が必要になるので、新東名道の浜松SAでピットストップとしました。

13時前に浜松SAに到着。妻は車内でWeb会議を始めたので部外者の僕は車外に放り出されました

売店で目に入った冷凍の三ケ日みかんを購入。カチカチに凍っていたので炎天下のボンネットに置いて溶かしておきます

敷地内を徘徊していると見慣れないニッサン車を発見。新型リーフが公道テストをしていた模様

新型車のスパイショットを撮ったりしてフラフラしていたら、会議が終わった妻から電話がかかってきました。

「なにこれ……クルマの上にミカンを置いた?」

あ、その犯人、僕です。怪しいものではありませんので、車内で食べましょう。

浜松SAには1時間ほど滞在。これから暗くなってくるし帰宅ラッシュの前に関西圏を抜けたいところ

浜松SAではクルマへの給油も済ませ、フロントガラスも綺麗に拭いて気持ちよく出発できました。

さすがに疲れて3連続休憩

名港トリトンを渡っていきます。この区間はもしかしたら東名&新東名よりも交通量が多かったかもしれません

浜松まで来れば愛知県はすぐそこです。本当は10時30分に名古屋港にフェリーが着岸し、そこから下船して11時ごろにはこのエリアを出発できるはずでした。

しかし、名港トリトンのあたりを走れたのは16時過ぎ。昨夜19時から頑張って自走してきて当初の予定から5時間遅れで進んでいるのは我ながら上出来だと思います。

ただここで問題が……。

浜松SAを出た後から急に疲労感に襲われて運転がしんどくなってきたのです。脳内でアドレナリンが枯渇したのを感じました。

仕方なく浜松SAからは刈谷ハイウェイオアシス、鈴鹿PA、土山SAと通常であれば2時間もかからない間に怒涛の3連続休憩を取ることになりました。

上の地図と比べるとほぼ進んでいないことがわかります。このあたりが体力的に一番キツかったです

刈谷PAこと刈谷ハイウェイオアシス。ここでは「えびせんの里」直売所で海鮮煎餅の詰め合わせをゲット

30〜40分ほど走って鈴鹿PAに入ります。とりあえずモータースポーツファンなら立ち寄れって誰かが言ってたから……

鈴鹿8耐を数日後に控えた展示内容で元気をチャージしました

気合いを入れ直して滋賀県へ到達。土山SAで少し早めに晩ご飯にしました

SA内の「近江スエヒロダイニング The Beef」で近江牛を使った焼肉定食を食べました。これでスタミナも回復できたはず

頻繁に休みを入れて、鈴鹿サーキットの雰囲気を感じて、カフェインを摂取して、ご飯も食べて……やっと元気が戻ってきました。

土山SAから先は京都から大阪、神戸と大都市圏を通るため休憩所が減ってしまいます。そのうえ日没を迎えて暗くなってくるので、より慎重に運転していきました。

土山SAでは夕焼けに染まる入道雲が見えました。幸い、このあとも雨には降られることなく運転できました

クルマよ、あれが岡山の灯だ

土地勘がない場所を暗い時間帯に走ると現在地を見失いがちです

土山SAを出た後はどこを走っているのかよく把握できませんでした。周囲は暗くなってくるし、土地勘がないので看板を見ても都市の位置関係がわからないからです。

カーナビに従って走っているうちに気づいたら高槻JCTにたどりつき、そこからは山の中の綺麗な高速道路へと通されました。

お屋敷のような外観の宝塚北SAに立ち寄りました。今度は日中にじっくりと訪れたいです

ちょうど今朝の出発から12時間で宝塚北SAまでやってきました。あと少し、気を抜かずに走っていきます

途中、宝塚北SAで休憩を取りながらスマホの地図で現在地とその先のルートを再確認しました。でも出発して神戸JCTを待ち構えていたら知らぬうちに山陽道に入っていたようです。

過去、名古屋から岡山方面へ走ったときは大阪の都市高速みたいなところを通過して車線変更で泣きそうになった記憶がありましたので、今回は簡単なルートばかりだったので何だか拍子抜けです。

あまりにも簡単に山陽道に入ったため、不安になりすぎて白鳥PAで一旦ストップ。「岡山」の看板を見て安心しました

22時12分。岡山ICの料金所を通過しました。

2日目は8時に栃木県の東北道 佐野SAを出発してから14時間12分かかりました。

クルマよ、これが岡山の灯だ。ここから一般道を走って新居を目指します。最後の瞬間まで気を抜いてはいけません

しかし本当に危険なのは一般道に降りてから。気が抜けて事故を起こしては目も当てられません。

引き続き落ち着いて慎重に運転を続け、無事故&無違反で新居に到着できました。

もうやりません

あらためて地図を見返すと、突発的に走るべき距離ではありませんね(笑)

今回は津波の影響で急遽、仙台から岡山を目指した超ロングドライブを敢行しました。

フェリーの運行再開を待機した関係で住んでいた仙台よりも北側にある利府町がスタート地点になっているため、総走行距離は1,048kmとなりました*1

休憩を含めて運転していた時間は1日目が3時間30分、2日目は14時間30分ほど。合計で約18時間かかりました。

ちなみに妻が同乗していましたが、彼女は免許取得から10年以上が経過しても若葉マークが卒業できない“終身初心者”なので、僕が全工程を通じてハンドルを握りました。

なお気になる料金は14,470円。予想以上に安く済んでいます。やはり途中で高速を降りずにSA内のホテルに泊まったため、ETC深夜割引の適用を維持できたことが効きましたね。

でも、万が一、クルマで仙台まで行く必要性が出てきたら……次こそ太平洋フェリーに乗って船旅を楽しみながら向かいたいと思います。

だってキツかったんですもん(笑)。

それじゃあ、また。

到着翌日、無事に引っ越しの荷物を受け取ることができました。疲れていたので「その部屋に適当に積んでください」と言ったら作業は早かったのですが、なにがどこに入っているのか分からなくなりました。後悔してます(笑)

撮 影:2025年7月 in いろんな場所
カメラ:Apple iPhone 15 Pro Max, FUJIFILM X100V, GoPro HERO11 Black

*1:仙台を出発すると岡山まで1,025kmほどだった