大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

東洋のエーゲ海に沈む|水没ペンション村(岡山県牛窓市)

“東洋のエーゲ海”などと称される瀬戸内を代表するリゾート地、岡山県の牛窓にちょっと有名なB級スポットがあるので足を運んできました。

道中の西脇海水浴場にて。もう10月なのにまだ夏のような日でした

同じく西脇海水浴場にて。穏やかな瀬戸内海を横目に走ることができます

瀬戸内海の沿岸をクネクネと進む県道233号線と県道232号線を進んでいくと急に開けた場所でお目当ての水没ペンションが見えてきました*1

突如、異世界のような景色が広がります

峠を越えてもう少し近づいてみました

さすがに敷地内には入れません。ここまで来ると少し水が臭いますね

きっとテニスコートとかその関連施設だと思われる構造物は崩壊がひどい様子です

ここはかつて「鹿忍グリーンファーム」というリゾート施設があった場所。

もともとは塩田だった干拓地を1980年代に開発して開業したようですが、2000年代にペンション事業が廃業。その後はテニスコートなどは営業を続けたものの2010年ごろには完全に事業停止したようです。

そして施設解体中の2014年に台風被害により排水設備が停止し、現在の水没状態になったとのこと。もともとが干拓地だったため常に排水し続けないとすぐに海に還ってしまう土地だったと思われます。

このあたりの経緯は文春オンラインに詳しい記事が出ていますので、興味のある方はぜひご一読を。

国土地理院地図に残る在りし日の「鹿忍グリーンファーム」と水没後の様子

bunshun.jp

「さすがに何もトラブルがないわけないよな」とか「こんな水没地でも登記はあるんだろうな」など眺めているといろいろな疑問が頭に湧いてきました*2

なぜなら少し近づいただけでも水が臭いましたし、羽虫もかなりの数が飛び回っていてあまり長いこと滞在することすら叶わなかったからです。

それじゃあ、また。

撮 影:2025年10月 in 岡山県瀬戸内市牛窓町
カメラ:FUJIFILM X100V, Apple iPhone 15 Pro Max

*1:233号線は久々井と宝伝の途中は非常に狭小な区間があるため自動車の場合は通行に注意されたし

*2:かつての運営法人は2016年に消滅しており、地権者を交えた解決も進捗がない状況らしい