大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

アサギマダラは長旅の途中|半田山植物園(岡山県岡山市)

わずか5〜6センチの身体で数千キロの旅をする“渡り蝶”がいます。

※※ 本日の投稿は「虫注意」にて
お願いいたします ※※

その名は「アサギマダラ」。先述のとおり大きさは5〜6センチでそこまで大きいわけではありませんが、日本全土から南西諸島・台湾にかけて長距離の渡りをするそうです。

過去には和歌山で捕獲&リリースされた個体が3ヶ月弱をかけて2,500キロ先の香港で見つかったりするなど、想像を超えるスケールの移動をしています。

そして岡山市郊外の半田山植物園がアサギマダラの移動ルートになっていると知り、10月13日(月)にカメラを携えてやってきました。

10月半ばの三連休はまだ残暑を感じるような天気でした。蝶にとっては移動しやすい気候のはずです

子どもなら乗れそうなオオオニバスの葉を眺めながらポイントを目指します

午前中にやってきたのですが、まだお目当ての渡り蝶はいませんでした。

僕たちよりも先に撮影ポイントへ来ていた方とお話しすると「前日もやってきていたから、この日も見れることを期待している」だそうです。

こうなると待つほかありませんので、目の前にいたツマグロヒョウモンなどを撮りながらカメラの設定を確認したり、ベンチに座ってお菓子を食べたりして暇つぶしすることに。

とりあえず目の前にいたツマグロヒョウモン(たぶん)を練習台にして暇つぶし

アオスジアゲハ。これは素早く飛び続けていたので、写真に収めるのに難儀しました

20〜30分ほど待ったでしょうか。やってきました!

しばらくしてさらに気温が上がってくると、虫たちの活動も活発になってきたのかアサギマダラがやってきました。

彼らはフジバカマという花の蜜を好んで吸います。そして食事中になると人間にはまったく興味を示さないので写真は撮り放題です。もちろん近づきすぎはよくないのですけど。

望遠端70mmのレンズでここまで近寄って撮れました。よほどアサギマダラが空腹だったのか、それとも僕に人間としての存在感が足らないのでしょうか?(笑)

翅を広げた姿。この淡い色がとても美しい蝶ですね

薄い藍色を浅葱色(あさぎいろ)と呼びますが、東アジアを股にかけて渡りをするようなタフネスからは想像できないほど儚く透き通るような色合いです。

浅葱色 / #00a3af *1

この撮影日以降はグッと気温が下がるようになりましたが、彼らが無事に目的地まで辿り着けているといいですね。

それじゃあ、また。

撮 影:2025年10月 in 半田山植物園(岡山県岡山市)
カメラ:SONY α7C II
レンズ:SONY FE 20-70mm F4 G