- 旅の思い出「ねぶた祭り」
- 東北自動車道の深奥へ
- 立佞武多の館(五所川原市)
- 三内丸山遺跡(青森市)
- 味噌牛乳カレーラーメン(青森市)
- ねぶた祭り(青森市)
- 奥入瀬渓流(十和田市)
- 11ぴきのねこの町(三戸町)
- 一泊二日でも足らぬ、青森
- おまけ:リンゴを口にするとき、品種まで気にしてた?
旅の思い出「ねぶた祭り」
2017年にバイクで日本を一周して、一番の思い出になったイベントが「ねぶた祭り」でした。
そのときは
- フェリー乗り場近くのキャンプ村にテントを張り
- ねぶた祭りにハネトとして参加し
- 五所川原や弘前でもねぷたを見て
- キャンプ場で知り合った人たちと日中にプチツーリングして……
とかなりエンジョイしました。
それはともかく、まだ妻が一度もねぶた祭りを見たことがなかったので、一泊二日で青森まで行ってきました。
東北自動車道の深奥へ
宮城県仙台市を出発したのは午前6時前。
青森市街地までは360km弱。休憩を含めて約6時間を予定するロングドライブでした。
何度か休憩を挟みつつも、10時過ぎには “混雑知らず” の津軽SAに。
ここは「津軽SA独り占め」などの自虐的な横断幕を掲げてちょっと話題になっていたところです。
残念ながらこの日は独り占めはできませんでしたけど、せっかくなのでアイスパフェをいただきました。
アイスの上には角切りリンゴのほかに、リンゴの天ぷらが2つ。
焼きリンゴが美味しいんだから、衣で包んで火を通しても美味しいに決まってる。
意外と簡単そうだし、今度やってみようかな?
立佞武多の館(五所川原市)
東北自動車道を降りて最初にやってきたのは、五所川原市にある「立佞武多の館」。
今回の旅程では夜の運行は見ることが叶いませんでしたが、妻に一度でもいいから実物を見て欲しくて足を運びました。
格納庫も兼ねた立佞武多の館は狭い空間だからか、迫力がさらに際立っていました。
ちなみに巨大な立佞武多の真横を上っていくガラス張りのエレベーターに乗ると、気分はエヴァンゲリオンですね。
三内丸山遺跡(青森市)
さて、ここまで予定よりもスムーズに移動できたので、だいぶスケジュールに余裕が生まれました。
そこで三内丸山遺跡にも立ち寄ってみることに。
歴史の教科書で知っていたのですが、入り口は思ったより近代化されてますねぇ……。
もっと縄文時代らしく殺風景な場所かと思ってたら、ちょっとイメージと違う。
どうやら「縄文時遊館」という博物館が入り口を兼ねているようです。
一抹の不安を抱きつつも、とりあえず展示館を抜けて屋外エリアへ。
「「教科書で見たことあるやつッ!!」」
写真ではスケールが伝わりにくいかもしれませんが、手前に建っている見張やぐらのような建物、めっちゃデカイんですよ!
その奥にある集会所のような横長の建物だって中に入るとこんな感じ。
「「すげー広いじゃん!」」
となります。
そして、まだ発掘調査は続けられており、見学した当日も土を掘り起こす作業が行われていました。
しかし、外気温30℃を超える酷暑に限界を感じたので、縄文時遊館に避難しました。
展示スペースには所狭しと出土品が並べられていますが、縄文時代の人々が意外とハイレベルな生活をしていたことを知ることができました。
たとえば、この釣り針。
ご覧のとおり、U字型に曲がった基本的な形状が今のものとまったく同じ。
それだけでなく、釣り糸を確実に固定できるように胴の先端部分に切り込みを入れたり、団子状に加工されています。
これは「チモト」と呼ばれる現代の釣り針にもある形状ですね。
そう、釣り針は5,500年前に完成されていたのです!
ちなみに、この三内丸山遺跡からは1メートル級のタイの骨などが出土しており、かなり腕の立つアングラーがいたようですよ。
そして、槍先や矢先では黒曜石を使ったものが教科書にも載っていて有名だと思います。
これもこれですごい加工技術なのですが、なんと水晶でも作っちゃったようです。
すげぇ……RPGだったらレアアイテムじゃねーか……!
オレの中の †暗黒天使† が目覚めちまうぜ。
どうやら縄文人も厨二病だったようだな。
……僕たち、5,500年間、ずっと進歩してなかったんだね(´・ω・`)
このほかにも大きな土器に度肝を抜かれました。
目分量ですが、比較用にApple iPhone7を横に置いてみましたよ。
どう?かなり大きいでしょ!
あと、衣装を借りることができたので、縄文人と一緒に土器を作ってきました。
5,000年以上前のこの場所で、きっとこんな会話があったはずです。
味噌牛乳カレーラーメン(青森市)
「味噌牛乳カレーラーメン」
なんか文字列を見ただけで味覚が洪水を起こしそうですが、どうやら青森のソウルフードだそうです。
三内丸山遺跡を出たあと、ホテルまでの道中で早めの晩ご飯としていただきました。
マイルドながらスパイシーさが感じられて、なかなか美味い一杯。
でも、自宅で真似しようとすると失敗する気がします(笑)
ねぶた祭り(青森市)
さて、今回の旅行のメインディッシュ、ねぶた祭りです。
青森を訪れた8月6日は夜間の運行最終日。
なんだか街全体がさらに勢いづいているように感じられたのは気のせいでしょうか?
21時過ぎ、運行終了の花火が打ち上げられると、賑やかだったお囃子が徐々に消えていきました。
でも、熱気はしばらく留まり続け、人々は余韻に浸っていたように見えました。
奥入瀬渓流(十和田市)
翌日、ホテルのバイキングでがっつり朝ごはんを食べた後は、国道103号線を南下して行きました。
目指すは十和田湖八幡平国立公園、奥入瀬渓流です。
今回はトレッキングの装備を持ってきておりませんので、ほんのちょっとだけ。
10分ほど立ち寄るつもりが、気づけば小一時間ほど遊歩道をふらふらしてしまいました。
十和田湖を抱く豊かな自然と、こんこんと湧き出る透き通った水に癒されきました。
大きな木々を見上げると、なんだか元気を分けてもらったような感覚でした。
こんな豊かな自然を後世に残していくのが、私たちの責務ですね。
11ぴきのねこの町(三戸町)
青森県と岩手県の県境に位置する三戸町は児童書「11ぴきのねこ」シリーズの作者、馬場のぼる氏の故郷でもあります。
豊かな自然に囲まれたのどかな町にある体育館「アップルドーム」には展示室が常設されています。
実は僕は大人になるまで「11ぴきのねこ」シリーズを知りませんでした。
というのも “おイヌさま原理主義” を掲げる我が家では、動物の絵本といえば「どろんこハリー」でしたので。
しかし、ネコ様に忠誠を誓う一族に生まれた妻は、とらねこ大将たちの冒険劇にずっと親しんで育ったとのこと。
つまり、これは妻にとっては聖地巡礼。
道の駅さんのへ では、彼女はお土産コーナーで大いに悩んだあとにTシャツとハンカチを購入していました。
そして、この日の遅めのランチは三戸町内の洋食店「みうら」でいただきました。
注文したのは名物のアパッチライス。
カレーピラフの上に甘口カレールゥと目玉焼きがのっていますが、なんとハンバーグも隠れています。
お腹ぺこぺこな状態で食べ始めたのに、胃袋がパンパンになるほどボリューミーな一皿でした。
restaurantmiura.okoshi-yasu.com
そして、僕と妻は “たぬきのおなか” で帰路に着いたのでした……。
一泊二日でも足らぬ、青森
今回は一泊二日という日程で青森県南部を中心に観光してきました。
かなり詰め込んだ旅程だったと思うのですが、2017年の日本一周バイク旅でも行けなかった恐山や大間にはたどり着けませんでした。
日本国内でも旅行に出れば出るほど、もっと色々な場所が見たくなりますね。
でも、そろそろ海外編もやってみたいなぁ〜なんて思ったり。
計画を立てるだけならタダなので、ぼちぼちと考えてみますかねぇ。
ではでは……。
おまけ:リンゴを口にするとき、品種まで気にしてた?
青森で一番驚いたのは、リンゴジュースやお菓子などが品種ごとにあることです。
僕はリンゴの品種なんて赤色か緑色かくらいしか気にしてませんでした。
でも、たぶん目の肥えた青森の人々には、同じ赤いリンゴでも品種ごとの違いがわかるんですね。
まるで『牛肉は牛肉だ!』と思っていた人が焼き肉屋に行って、カルビやハラミ、タン、ノミなど部位ごとに味わいや食感が違うことに驚く……みたいな感じでしょうか?
今回の旅で見つけたカルチャーショックでした。