夜は彗星
(FUJIFILM X100V)
日差しが降りそそぎ、行楽日和となった日曜日。
天気予報では午後から雲が空を覆うはずだったのに、日が傾いてきても晴れ渡っていました。
そこで思い出したのはネオワイズ彗星(C/2020 F3)。
ちょっと話題になっていたので観測したかったのですが、長雨であきらめかけていました。
この先の天気も不安定なようですし、ちょうど月齢も新月に近い……ならば見にいくなら今夜しかない!
そうと決まったら行動あるのみ。
一眼レフの充電を確認して、三脚を用意して、クルマに乗り込んで出発です。
蔵王エコーライン
(Canon EOS 7D Mark II + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD)
街明かりの影響が少なくて、空気が澄んでいて、障害物もなくて……と考えて、向かった先は蔵王エコーライン。
ネオワイズ彗星が見える北西の空が開けている山形県側の蔵王刈田リフトの駐車場を目指しました。
(FUJIFILM X100V)
(FUJIFILM X100V)
目的地に到着すると、ちょうど空が真っ赤に燃え上がっていました。
次第に空が暗くなると周囲から「あ!あった!!」という歓声が聞こえてきますが、僕にはなかなか見つかりません。
iPhoneに天体観測アプリを入れて、ARで表示されるところを必死に撮りますが彗星は発見できず。
『こうなったら……』と気合いを入れて目を見開いたところ、北斗七星の少し下側に尾を引いている星が浮かんでいる気がします。
そこに狙いを定めてみると……
(Canon EOS 7D Mark II + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD)
マジか。肉眼で発見しちゃいました。
どうやらアプリ内のデータが少し古く、実際の位置とズレて表示されていたようです。
ド忘れ
(FUJIFILM X100V)
こうした星空を撮影する際のピント合わせはライブビューを使ったマニュアルフォーカス。
でも、このライブビューを使う方法をなぜかド忘れ。
なので「ピントリングをMAX回したところから3ミリほど戻す」という謎の技法とトライ&エラーで撮影しました。
星景写真は専門家ではないにせよ、何度も撮ってきたはずなのにどうして忘れちゃったんでしょうね……。
6700年後にお会いしましょう
(Canon EOS 7D Mark II + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD)
このネオワイズ彗星が次に地球に接近するのは西暦8704〜8786年の予定。
6700年後、その頃の人類は何をしてるんだろう?そもそも、まだ生き残ってるのかなぁ……?
星空を見上げていると、広大な宇宙に砂つぶのような地球がポツンと漂ってることを改めて思い知らされます。
そして、その惑星に立つ自分がちっぽけな存在に感じられると同時に、四方山の不安や騒乱さえも細末なものに見えてくるので不思議です。
そんな宇宙ロマンに思いを馳せながら今日はこのへんで。
ではでは。