大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたりするバイクで日本一周した主夫の日記帳

おつかれさま、2代目〈さるびあ丸〉 —— 神津島の思い出

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

ついに引退

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竹芝桟橋で荷役作業中
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

東京・竹芝桟橋と伊豆諸島を結ぶ東海汽船の大型貨客船、2代目〈さるびあ丸〉が引退します。

28年ものあいだ活躍してきた当船は、伊豆諸島航路では明日(6月7日)が見納め。そして最終航海は6月25日の東京〜八丈島航路とのことです。

過去に撮影したその美しい船影を見返していると、8年前の夏の思い出が蘇ってきました……。

夜間航海

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

2012年の8月1日、大学生活最後の夏休み。僕は竹芝桟橋にいました。

このほかに帰省ラッシュでごった返す旅客ターミナルに浮かれた大学生が15名ほど。

僕たちは「夏合宿を離島で行う」というゼミの伝統にのっとり、伊豆諸島・神津島を目指して集まりました。

そして缶ビールとお菓子をしこたま買い込んで、〈さるびあ丸〉に乗り込んだのです。

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この船はレストラン船〈ヴァンテアン〉
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

夜23時、出航。心地よい警笛が船内に響き渡りました。

同窓たちは乗船するや否や後部デッキのテーブルに陣取ってささやかな宴会を始めました。

10分もすればほろ酔い気分になった一同はきらびやかなレインボーブリッジに大興奮するのでした。

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

とはいえ、そんな宴は長続きせず、一人また一人と船内に戻っていくと共に、都心の喧騒が次第に離れていきます。

しばらくすると〈さるびあ丸〉は満月に照らされた真っ黒な海面を滑るように進んでいました。

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

美しき島々たち

その夜はロクに寝れませんでした。

なんにせよ、はじめての外洋航海。床で横になると船体の上下動を全身で感じてしまって、酔ってしまいそうです。

『ちょっと外の空気でも吸ってこよう……』

と寝不足のまま甲板へ通じる扉を開けたのが朝の4時半。

そこでは水平線を染め上げる朝焼けが待っていました。

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

洋上で迎える朝がこんなにも美しく、清々しいものだと初めて知りました。

そして次第に日が高くなってくると、〈さるびあ丸〉は各島に寄港していきます。

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利島
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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大海原に浮かぶ多島美を背に進んでいきます
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

〈さるびあ丸〉と〈飛鳥II〉

航路の最深部、神津島にやってくると思わぬ先客が停泊していました。

真っ白なハルに赤い二本線のファンネルマーク……郵船クルーズが運行する豪華客船〈飛鳥II〉です。

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〈飛鳥II〉の美しい船影
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

いよいよ〈さるびあ丸〉は多幸湾(三浦港)に入港。

去り際には〈飛鳥II〉とのツーショットを写真に収めることができました。

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

お祭り、海水浴、夕暮れ、花火大会

神津島では2泊3日の滞在でした。

バカンス気分が拭えませんが、一応、これは“ゼミ合宿“。

なので午前中の涼しいうちは“お勉強タイム“として民宿の食堂で判例研究です。

女将さんに「イマドキの若い人も勉強するんだねぇ」と感心されたのを覚えています(笑)。

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

ランチを求めて町中の食堂に繰り出してからは自由時間。

お祭りを眺めたり、真っ白な海岸で海水浴をしたり、夕暮れ時には沈む太陽を眺めたりました。

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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こんなビーチが“都内“にあるんです
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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映える写真ですね(笑)
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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キラキラした青春時代が僕にもありました
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

そして、初日の夜は気持ちよい海風に吹かれつつ、神津島の花火大会を鑑賞しました。

……ちょっと待って、8年前の僕はこんなに青春してたの!?

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夕焼けに佇む〈飛鳥II〉
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

帰路は東京港鑑賞

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

2泊3日の合宿も終わり、ふたたび〈さるびあ丸〉に乗り込んで帰路につきました。

伊豆諸島から竹芝桟橋へ向かう上り航路は明るい時間帯なので、東京湾に入ると他の船舶や沿岸の様子がよく見れます。

羽田空港から飛び立つ飛行機を見上げたり、大きな貨物船とすれ違ったり……

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

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〈NYK VEGA〉。全長338メートルの巨体は圧巻(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

そうこうしているうちに、あっという間に竹芝桟橋に到着してしまいました。

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ただいま、東京。おひさしぶり、現実……
(SONY NEX-C3 + SONY SEL1855)

いつか妻と一緒に新しい3代目〈さるびあ丸〉で神津島に行きたいなぁ。

いやぁ、もう30歳だし、あんな楽しい夏は来ないのかも。

でも、そういえば2017年にバイクで日本一周したとき、夏の北海道で楽しい時間を過ごしたなぁ……。

—— おっと、思い出話が途切れそうもありませんね。

バイク日本一周の思い出に浸るのは、後日のお楽しみにとっておくことにします。

それでは今日はこのへんで。

ではでは……。