大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

下北半島&八幡平ドライブ旅 Vol.2|霊場恐山、釜臥山、大間崎、仏ヶ浦

8月下旬に2泊3日で下北半島を巡るドライブ旅をしてきました。今日はその2日目の旅行記です。

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霊場恐山

入山するとまず目に飛び込むのは立派な山門です

霊場恐山。さまざまな話を聞いたことがありますが、実際に足を運ぶことができました

境内に温泉が流れており、硫黄臭が立ち込めます

地蔵殿に隣接するのは“地獄”のエリア。至るところから噴き出す湯気が暑さに拍車をかけます。ちなみに朝8時すぎに参拝したのですが、すでに気温が30度近くまで達していました

地獄を進むとその先に極楽が見えてきました

地獄を抜けたところにある宇曽利湖の極楽浜。とても静かで綺麗な砂浜でした

恐山の象徴ともなっている風車の供物。この1本1本に誰かが亡くした大切な人への想いが込められています

むつ市内のホテルを出発し、朝イチで目指したのは霊場恐山。

ここは以前から気になっていたのですが、なかなか訪れる機会に恵まれずにいました。

風に吹かれて一斉に供物の風車がカラカラと音を立てて回る光景が醸し出す非日常感により、本当に自分が“あの世”に迷い込んだような感覚にさえなりました。

釜臥山(ガメラレーダー)

むつ市内から恐山に続く県道4号線を途中で曲がると釜臥山に辿り着きます。その先にあるゲートをくぐると防衛省の敷地に入ります

釜臥山展望台を出発した直後、ちょうど自衛隊の車両が出てきました。陸自カラーだと思うのですが、新しいランクルを使っているとは知りませんでした

恐山の参拝を終えたあと宇曽利山湖の先に見えていたガメラレーダーを目指して釜臥山展望台へやってきました。

途中にあるゲートをくぐるとそこは防衛省の敷地。この釜臥山はレーダー的にいい地理らしく、ガメラレーダーの他にも周囲にはいくつものアンテナや電波塔が建っています。

ガメラレーダーまでは展望台から約500mの階段を登っていくのですが、短距離なのに結構キツかったです。そもそも暑すぎるというものありますが……。

しかし登りきるとレーダー施設の大きさを間近で体感できたほか、陸奥湾から津軽海峡まで見渡せる大パノラマを楽しむことができました。

ガメラの甲羅のような模様が入っているので「ガメラドーム」だそうです。釜臥山展望台からドームの真下まで散策路が伸びています。ずっと階段ですけど

階段を登っている最中にヤマカガシに遭遇。まだ小さかったのですが、どうやら毒を持っていたようなのでお互いに不幸なエンカウントにならずに済んでよかったです

頂上付近でむつ市方面を望む。左奥には津軽海峡が見えています

ちなみに展望台のスタッフのお話によると、ガメラレーダーは弾道ミサイルのほか領空を侵犯する航空機を見張っているとのこと。

奇しくもこの日の早朝に北朝鮮から飛翔体が発射されたニュースが流れたのですが、そのミサイルを発見し追跡している最前線基地がここでした。

大間崎

あのモニュメントが目の前に!

大間崎に並ぶ漁船とその先に見えるのは弁天島です

釜臥山を降りてからは一路北上して本州最北端の地、大間崎を目指しました。

2017年の日本一周をしているときに知り合った旅仲間は何人もたどり着いていたこの地に6年遅れで僕も踏破できました。

本州最北端のニャンコ。この三毛猫は少し警戒気味

本州最北端のニャンコ、2匹目。目が悪いこっちの子はカメラを構える僕の周囲を馴れ馴れしく一周すると、すぐ近くでくつろぎ始めました

大間崎でのランチはもちろんマグロ。この日はいろいろな部位が入った切り落とし定食がありました。

マグロもシーズンは冬なので夏は冷凍されたものが出てくるのですが、恐山の売店のおばちゃんによると「マグロは冷凍したほうが美味い」とのこと。地元の人がそういうなら冷凍のほうが美味いんでしょう!

これが大間のマグロだ!海を泳ぐ宝石だ!!1皿でさまざまな部位が楽しめて、なんともお得な定食でした

気づけば本州の最◯端シリーズは和歌山県串本町の潮岬(最南端)、岩手県の魹ヶ崎(最東端)につづいて大間崎(最北端)は3カ所目でした。

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つまり残すのは山口県にある最西端の毘沙ノ鼻だけ。もうこれは制覇するしかないでしょ!

……と意気込んだのですが、仙台からは相当な距離があるのですぐに実現できるかは不明です。

でもいつかは行きたいです。

仏ヶ浦

仏ヶ浦に向かう途中で思わずクルマを停めた願掛岩。雄大な自然のなかをドライブできました

今回の旅行は宿泊だけ予約しただけで目的地をあまり決めずに進んできています。

大間崎の駐車場でツーリングマップルを開いて決めた次の目的地は仏ヶ浦。前夜のホテルで見かけたポスターで知ったのですが、奇岩が並ぶ海岸に興味が湧きました。

そして大間崎から海峡ライン(国道338号線)を南下すること約1時間。展望台に到着すると断崖の上から仏ヶ浦を望むことできました。

仏ヶ浦展望台から見下ろす。透き通る海から奇岩がそびえ立つ様子がわかります

しかしここまで来たら上から眺めるだけでは終われないので、さらに徒歩で降りていくことに。

展望台から2kmほど先の駐車場から仏ヶ浦に降りる歩道が伸びます。ここも階段ばかりですがしっかりと整備されていて歩きやすかったです

コバルトブルーの海から100m近い高さまで真っ白な岩がそびえ立っていました

写真では伝えきれない空間でした。ここだけ異世界のようです

港内に停まっていた和船を撮影。どうやら地元の漁師の休憩所にもなっているようです

これわかりにくいですけど全部が10mを軽く超えるような巨石なんです

駐車場に戻る直前、風が凪いで鏡のようになった海面にうっすらと夕焼けが映りはじめました

恐山と釜臥山で疲労した大腿四頭筋に追い打ちをかけつつ階段を降りきると絶景が広がっていました。

コバルトブルーの海に真っ白な数十メートルの高さの巨岩が並んでいます。大自然の造形を前に人間のちっぽけさを見せつけられる思いでした。

青森を目指して

仏ヶ浦付近にはニホンザルの北限があります。そこでまさに野生の猿に出会う奇跡

野平高原に広がる田園風景

川内ダムと奥に広がるささやかな雲海

さてヒィヒィと階段を登って駐車場まで戻ってきたのは16時半。なんとこの日の宿は130km先の青森市内で取っていましたので、頑張って運転しないといけません。

しかし道中で北限のサルやダム湖の雄大な眺めな素晴らしい出会いがありました。こういった偶然の出会いがあると“旅感”が高まりますね。


coming up…

3日目はいつか走ってみたかった八幡平アスピーテラインが目的地です

最終日となる3日目は仙台に戻る途中で八幡平に足を運びました。

そのときのお話はまた次の投稿にて。

それじゃあ、また。

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撮 影:2023年8月 in むつ市(青森県)
カメラ:Canon EOS R6, Apple iPhone13, GoPro HERO 11 Black
レンズ:Canon EF24-105mm F4L IS USM, Canon RF 50mm F1.8 STM