さて胆振地方のドライブ旅もいよいよ終盤となりました。現地での2日目の午後は登別温泉地獄を目指しました。
オロフレ峠でひと休み
有珠山でランチをしたあとは登別温泉を目指して出発しました。
その道中、眺望がよいオロフレ峠の展望台に立ち寄ることに。
北海道でもそれなりに暑いと感じていたのですが、オロフレ峠は涼しい風が抜けていくので肌寒くも感じられました。
手元にある2017年版のツーリングマップルでは「峠からの羊蹄山の眺望が良いが霧が多い」とのコメントがあり、実際にその通りにモヤに包まれて羊蹄山は残念ながら見ることができませんでした。
でも、登別側のガラガラに崩れた谷間を見下ろすのはかなりスリリングでした。
登別地獄谷・大湯沼
道道2号線を東に進みやってきたのは今回の旅行最後の目的地である登別地獄谷です。
「ジオパーク」という響きに弱い僕たち夫婦は、こういう地獄谷も大好物でして積極的に足を運んでいます。
ボランティアガイドの方によると最近は湯気の噴き上げが弱々しくなってしまっているのだとか。
殺風景な渓谷はそれはそれとして見応えのある景色なのですが、ちょっと肩透かしを食らった気分です。
でも、大湯沼なら……ということでクルマで5分ほど移動することに。
大湯沼のほうはかなり元気よく噴出していて、消化不良に終わった地獄谷のぶんを取り返すことができました。
苫小牧から仙台へ
本当は登別温泉で日帰り入浴でもしたかったのですが、いかんせんフェリーの乗船の時間が迫ってきてしまいました。
後ろ髪を引かれつつも温泉は次回以降のお楽しみとして残しておいて、高速道路を使って苫小牧へ戻ってきました。
苫小牧西港に着くと就航している3路線のフェリーが同時に入港していて、ターミナル内も賑やかになっていました。
行きのフェリーは部活動の遠征組と一緒でしたが、帰りの便には自衛隊のトラックがずらりと載っていました。どうやら陸自の中央輸送隊と乗り合わせたようです。
〈いしかり〉が定刻の19時に出港するとすぐに日が暮れてしまい、気づけば真っ暗な海面を走っていました。
翌朝も頑張って4時に起き出したのですが、往路のように綺麗な朝日を拝めず、ぼんやりと明るくなる空と以前歩いて到達した本州最東端の魹ヶ崎(トドガサキ)を眺めました。
今回の旅程は3泊4日でしたが1日目の夜に出発して4日目は10時に着岸してしまいますので、北海道での体感としては1泊2日のようでした。
しかしフェリーでの旅は飛行機利用とはまったく違う楽しさであふれていました。正直、15時間も過ごす船内ではまったく退屈することなく、レストランや展望デッキ、お土産屋さん、シアターなどをウロウロしているだけであっという間に時間が過ぎてしまいました。
今度はいつか太平洋フェリーの名古屋航路も乗ってみたいですね。まぁ、難点は下船後にも陸酔いが続いてしまうことなんですけどね(笑)。
これにて胆振ドライブ旅の投稿は完結です。4回にわたってお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
それじゃあ、また。
撮 影:2023年7月 in オロフレ峠、登別地獄谷、苫小牧西港(北海道)ほか
カメラ:Canon EOS R6, Apple iPhone13
レンズ:Canon EF24-105mm F4L IS USM, Canon RF 50mm F1.8 STM