先週、晴れ予報が出ていたので泉ヶ岳に登ってきました。
しかし途中でゲリラ豪雨に降られてしまい、軽い恐怖体験をする羽目になりました。
今回のコース
今年に入ってから本格的に山登りをはじめた初心者なので、簡単なルートばかりを選んで登るようにしています。
泉ヶ岳は小学校の遠足でも登るほど、仙台では地元に親しまれた山です。ここに登るのを2023年の目標にしていました。
のぼり:水神コース
いきなりスタート地点の駐車場から1kmほど進んだ場所からの写真ですみません。
泉ヶ岳スキー場の横をしばらく歩くと本格的な登山道がはじまりました。
ルート上には岩がゴロゴロと落ちていて少し歩きにくいですが、まだ勾配は緩やかでどんどん登っていけます。
出発から1時間ほどかかり、水神の石碑に到着しました。
写真では比較対象がないのでわかりづらいのですが、人の背丈を余裕で超えるような大きな石碑です。
そしてここから先は一気に斜度がキツくなって、ルート上の岩も大きくなるので歩きにくくなってきました。
豪雨に降られる
水神の石碑から距離にして800mほどの急な斜面の岩場を登り続けると、大岩という看板が見えてきました。
ここまで来れば勾配が緩やかになり山頂までは楽に歩いていけると思っていたら、突然、頭上からバラバラという音が……。
とっさに木陰に入り、スマホを取り出してみると幸運にも電波が入っていたので雨雲レーダーをチェックしました。すると頭上に最大10mm/hの通り雨の予報が出ているではありませんか。
慌ててレインウエアを引っ張り出します。わちゃわちゃと雨具を着込むわずかな時間で土砂降りになってしまいました。
雨雲レーダーを見るとこの雨雲は15分くらいで抜けて、そのあとは夜まで晴れるとのことでした。
雨宿りをしている最中に考えていた行動の選択肢は2つ。
- 登ってきた水神コースを戻る
- 予定通り山頂まで登り、滑降コースを下る
こういった突発的な悪天候に見舞われた場合には元のルートを戻るほうがいいと読んだことがあったのですが、滝のようになった急な岩場を800メートルも下るのは気が引けました。
そこで地図上の等高線で見る限りは急な斜面が短くて済む「2. 滑降コースで下山する」を選択。
雨が止んできたタイミングで山頂に向けて歩き始めました。
山頂を目指す
大岩から移動を始めた頃は沢のように流れていた泥水もすぐに止まり、快適に歩くことができました。
しかしせっかく森が開けて見通しが効くようになっても、雲が抜けずにすっきりしません。
そして山頂に到着。
ここに来る頃にはさらに霧が濃くなっていて、先ほど見ていた雨雲レーダーの予報に対して懐疑的になっていました。
適当な岩に腰掛けておにぎりを頬張りながら、再びスマホを確認すると……今度は先ほどよりも強い雨雲が30分後に近づく予報が出ていました。
こりゃあ、のんびりしてらないと急ぎ足で山頂を出発。とにかく雨が降る前に斜度が急なポイントを抜ける作戦にしました。
くだり:滑降コース
滑降コースは水神コースよりも岩が小さくて歩きやすかったと思いきや、先ほどの雨でドロドロになった坂が続きました。
場所によっては登山靴がまったくグリップせず、どう足を置いても滑落するほどだったのでスライディングするような姿勢で滑り降りることもありました。おかげで下半身は泥まみれです。
そして見返平までやってきたところで雨雲に追いつかれ、ふたたび土砂降りに見舞われてしまいました。
なのでここから駐車場まではとにかく転ばずに最速で歩き続けることにしたので写真は1枚もありません。
今回は予定通りのルートで山頂まで行き、豪雨に降られながらも無事に戻ってくることができました。
ただ下山してからもあの場の判断が正しかったのか迷っています。
やはり知らないルートで戻るよりも、たとえ急で岩がゴロゴロした道でも、それまで歩いて知っているほうを選ぶのがよかったのでしょうか?
こういった経験やノウハウがどうしてもソロ登山では身につきににくいと感じていて、来シーズンあたりは教室やサークルに参加しようかと考えているところです。
それじゃあ、また。
撮 影:2023年9月 in 泉ヶ岳(宮城県仙台市)
カメラ:Canon EOS R6
レンズ:Canon EF24-105mm F4L IS USM