憧れは憧れのままに
いつの頃からかフィルムカメラに憧れています。
どこか味わいがあって心象的で、目を閉じたときに浮かんでくる光景のような色合い。
しかし、そんなアナログな写真に憧れはしてもフィルムカメラは扱いきれないと考えています。
たとえば写真がその場で確認できないとか、現像に出す手間、フィルムの管理、写真の整理……。
手間がかかるからこそ、フィルムを用いた写真撮影は腰が引けてしまうのです。
『どうせフィルムカメラを手に入れても宝の持ち腐れになってしまうだろうな』
そんなふうに思って、フィルム写真への憧れは憧れのままにしておくつもりでした。
X100Vは上手に“いなす”
でも、新しく手にした富士フイルム X100Vは憧れとモノグサの2つの気持ちを上手にいなしつつ、欲していた写真を届けてくれます。
それは何を隠そうフィルムシミュレーションの恩恵です。
17種類のシミュレーションを選ぶだけで、まるで本物のフィルムカメラで撮影したような質感の写真が撮って出しのJPEGで仕上がります。
はじめてX100Vで撮影した写真を背面モニターで表示した瞬間、そこに写っていた“生の空気感”に言葉を失いました。
カメラを握りしめて立ち尽くすほどの感動を覚えることなんて、この先の人生であるのでしょうか?
……いや、言い過ぎたか。熱でもあるのかな?(笑)
なんか色々と書いてしまいましたが、撮れる写真についてはとても気に入っています。
また気軽に旅行ができる日を待ちつつ、それまでは近場でX100Vとお出かけしようと思います。
ではでは。