連休前にATMで現金を引き出そうと街中にやってきて、今日から「仙台七夕まつり」がはじまったことを知りました。
昨年は中止だったので2年ぶりの開催。
吹き流しが吊り下げられたアーケード街には多くの人で賑わっていました。
今日は宮城県内で126人が新型コロナウイルスに感染し、うち81人が仙台市から出ています。
そして仙台医療圏では受入可能病床の使用率が昨日時点で76.3%に達しています。
もうステージIVに片足を突っ込んでいます。
こうした数字がふと頭に浮かんだ瞬間、急に目の前の光景が虚構に見えてきました。
どう考えてもお祭りを楽しむ状況じゃない。
だけど、街中は人で溢れかえっていて、楽しそうに七夕飾りをスマホで撮っている。
お祭りが醸し出す非日常感がそうさせるのか、それとも現実が虚構に飲み込まれてしまったのか……。
なんだかキツネに騙されたような感覚に陥り、僕はそっとカメラを鞄にしまうのでした。
それじゃあ、また。
カメラ:FUJIFILM X100V