昨日は開催中の宝石展と琉球展をお目当てにひさしぶりの日帰り旅行で東京へ——。
ゲリラ豪雨の歓迎
朝は仙台駅始発の東北新幹線やまびこ号に乗ってのんびりと上野駅を目指しました。
当初は自由席を利用するつもりでしたが、前日に「えきねっと」で確認すると意外と混んでいるようだったので慌てて指定席を取りました。
10時ごろに都内に到着する“ちょうどいい便”だったので、郡山駅を過ぎる頃にはほぼ満席になりました。
上野駅で降車して地下深くの新幹線ホームから3階の公園口を目指します。
改札口には多くの人が。「さすが東京。すごい人間の数だ……」と圧倒されていたら、どうやら外は大雨が降っていてみんな足止めされていた模様。
「新幹線の窓は濡れてなかったのに?」と妻が不思議がっていましたが、駅構内を歩いている5分ほどの間にゲリラ豪雨が降ってきたようです。
本当は雨をやり過ごしたかったのですが、国立科学博物館の宝石展のチケットは時間指定制。そして入場時刻が迫っていたので強行突破することにしました。
宝石展 —— 美しさは写真に残せない
宝石展は原石から加工技術、そして宝飾品まで膨大な点数の展示が並んでいて、どれも美しく煌めいていました。
ほとんどの展示スペースで撮影可能だったので他の人に負けじとシャッターを切ってしまいましたがダメでした。宝石の輝きはカメラでは記録できません。
どうやっても石が放つ妖しい光、透明感や艶感、存在感は撮像素子を通した瞬間に失われてしまうのです。この魅力は肉眼で見て、脳裏に焼き付けるほかありません。
琉球展 —— 琉球とは?を考える
ランチのあとは東京国立博物館の琉球展へ。
沖縄が紡いできた文化や歴史の一端が展示されており、極彩色の衣類や中国の影響を強く受けた工芸品が印象的でした。
このように沖縄が琉球王国という独自文化を築いてきた地域だと認識すると、琉球とヤマトという2つの国家・民族の関係や歴史というものについても考えがじわじわと広がっていくのを感じます。
東京の文化資本
帰りの新幹線で車窓からどこまでも広がる過密な都市を眺めながら、東京は経済規模だけでなくて文化資本も豊富な街だとあらためて思いました。
世界レベルの展示や企画展が年中いたるところで行われており、それに簡単にアクセスできる。正直、暮らすには人が多過ぎる印象ですが、もう少し気軽に訪れられる旅行先にしたいです。
じつは東京国立博物館は今回が初めての訪問で常設展示はまったく見れなかったので、いつかゆっくりと時間をとって訪問したいものです。
それじゃあ、また。
カメラ:FUJIFILM X100V