東北新幹線が不通に
今月13日の深夜に発生した地震。仙台市内でも震度5強ほど揺れました。
火災などの大規模な被害は出ませんでしたが、JR東北新幹線は電柱と橋脚にダメージを受けて10日間ほどの運休に追い込まれます。
普段は東北新幹線「はやぶさ」で仙台駅〜東京駅間は約1.5時間。
しかし、それ以外の交通手段となると
- JR常磐線 特急「ひたち」……4.5時間〜5.0時間
- 東北自動車道(バス、自家用車)……約6.0時間
と移動するだけで半日が潰れてしまいます。
そこでANAとJALが東北各地と羽田空港を結ぶ臨時フライトを運行しました。
今回、どうしても都内で仕事があり、2月18日(木)と19日(金)に利用しました。
ANA1506便(2月18日)
18日(木)15時40分に仙台空港を出発するフライトがANA1506便でした。
この日の仙台空港は駐車場には自動車が並び、出発ロビーでは多くの利用客が歩き回っていました。
この日、ANA1506便は乗客がそろったため、定刻よりも5分早くボーディングブリッジを離れました。
乗客はビジネスマンが多いように感じられました。
仙台は被災直後で、東京は新型コロナで緊急事態宣言が発令中……
そんなタイミングで旅行客がいないのは当たり前ですね。
快晴であったものの風が強く、時おり大きく機体が左右に揺さぶられます。
フライト時間は約1時間。
とはいえ、タキシングの時間も含まれているので、実際に飛んでいたのは40分程度でしょうか。
離陸して高度が安定したと思えば、すぐに降下し始める非常に短い空の旅となりましたが、機内ではドリンクのサービスが行われました。
さすがフルサービスキャリアのANAです。
羽田空港は第2ターミナルの搭乗口67Aに到着。最寄りの到着口まで約650mほど歩きました。
ANA1507便(2月19日)
帰路は翌日の18時30分に羽田空港を出発するANA1507便に搭乗しました。
少し早めに仕事を終えれば間に合い、仙台には19時半には着ける“いい時間”のフライトということもあり、ほぼ満席でした。
機材はエアバス A321ceo。各座席には画面がなく、非常に簡素なシートでした。
外は暗くて分からなかったのですが、往路便よりも内陸を飛んでいるような気がしました。
このフライトも実質的な飛行時間は40〜50分ほど。どうやら高度も2万フィート(約6000m)ほどまでしか上げていなかったようです。
それでも機内ドリンクのサービスがあり、ここではミネラルウォーターをいただいてきました。
そして仙台空港にはほぼ定刻通りの到着となりました。
仙台〜東京の交通手段として空路はアリか?
今回、日頃は定期運行されていない仙台〜東京の都市間を結ぶフライトに登場する貴重な経験ができました。
では、もし定期便が設定されていても、東京まで飛行機を使うか?
う〜ん、おそらく僕は使わないですね。
臨時フライトの運賃は片道で約2万円と東北新幹線のほぼ倍額でした*1。
所要時間は飛行機が30分ほど短いですが、仙台中心街から仙台空港まで自動車 or 電車で約30分かかります。
それに加えて保安検査や15分前までのチェックインなどの手間を考えたら、新幹線に分があるように思います。
実際に仙台〜東京間のフライトに乗ってみて、日頃から定期運行されていない理由を身をもって知りました。
とりあえず東北新幹線は24日(水)に全線で運転再開の見込みだそうです。
一刻も早く平常通りに戻ることを祈るばかりです。
ではでは。
カメラ:FUJIFILM X100V
※キャプションに記載があるものをのぞく
*1:初掲出時は“ほぼ同額”と書いてましたが訂正します