大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

スーパー耐久シリーズ2022 第3戦 in SUGO 観戦レポート

7月10日(日)にスーパー耐久シリーズ第3戦を現地観戦してきました。

耐久レースのダブルヘッダー!?

耐久レースって2回も同日開催できるんですね……

近年では“走る実験室”的な側面が強まって盛り上がりを見せるスーパー耐久シリーズ、略して「S耐」。

昨年までは多種多様なマシンが入り乱れる混走が見どころのひとつでしたが、参加台数が増えた今年は全体を2つのグループに分ける方式に変更されました。

つまり午前と午後で3時間耐久レースのダブルヘッダー……ハードスケジュールすぎやしませんか?(笑)

炎天下で観戦する側も大変ですが、それ以上にSUGOのスタッフやレース運営のほうを心配してしまいます。

Gr-2決勝レース

予選ではポール獲得したTeam Fukushima Z34。東北開催のレースなので気合が入っていましたが、結果は惜しくも7秒差の2位でした

埼玉トヨペット GB クラウン RS。来年あたりからはSUV型になるんでしょうか?

最初のレーススタートは朝8時45分……まぁ、起きられませんわ。スタートの瞬間には間に合いませんでしたよ。

だいたい1時間が経過した頃合いにサーキットに到着。カメラを構え始めました。

実験的な車両が対象のST-Qクラスに出場したORC ROOKIE GR Corolla H2 concept。水素エンジン搭載、モリゾー社長がドライブ……など話題性バツグン

コンパクトカーだとコーナーではリアタイヤが浮いたりして、必死感がすごく伝わってきます(かわいい)

イ、インテグラ!!高校生の頃に憧れたクルマが現役で走ってました(全薬工業withTEAM G/MOTION’インテグラ)

Team SDA Engineeringが持ち込んだのはカーボンニュートラル燃料を用いるスバル BRZ

ST-3クラス優勝のエアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWS

とてもいい天気ですが、観客も耐久戦です

一般的なレースならスタートから1時間もすれば終盤に差し掛かる頃ですが、この日は3時間耐久レースですから時間はたっぷりあります。

なので、フェンス脇で頑張りすぎるのは禁物。ある程度、満足したら日陰で休むくらいの余裕を持って観戦しないと最後まで体力がもちません。

Pit viewing&展示ブース

ピットビューイングは大盛況。ウィズコロナの新しい観戦様式として定着してきてます

ピットリポート的なこともやっていました。詳細はわかりません

温存して捻出した体力を振り絞って、お昼前にはピットビューイングに参加しました。

観客と競技者が完全にエリア分けされていて、かつてのような触れ合いの機会は減ってしまったかもしれません。

新しい生活様式に基づいた「新しい観戦スタイル」ですが、これはこれで落ち着いてピットを見学できる楽しい時間です。

ステージ前にも多くのギャラリーが集まっていました

GRカローラ モリゾウエディションも展示されていました。限定販売とはいえ後部座席を取っ払た市販車を世に出せるトヨタの貫禄よ……

トヨタ ミライを3台並べて発電機にしていました。エコってなんだ??(笑)

Gr-1決勝レース

スタート直後の2コーナー。中央にはNissan Z Racing Conceptが走ってます

さて、午後は速いクルマが集められたグループ1の決勝レース。あきらかにGr-2車両とはスピードが違います。

310号車GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4(手前)と23号車TKRI松永建設AMG GT3(奥)

ハイスピードでのオーバーテイクが至るところで発生。クラス入り乱れて、正直、順位がわかりません

9号車MP Racing GT-R(手前)が下位クラスの111号車Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4を一瞬で抜き去っていきました

先頭はシンティアム アップル KTM。こうして見るとKTM X-BOWは横幅があるんですね

最上位であるST-Xクラス優勝のGrid Motorsport AMG GT3。蛍光イエローが目立ちますね

ST-XクラスでSUGO戦を20年と21年と連覇をしていた16号車ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rを抑えたのは、88号車Grid Motorsport AMG GT3。2022年から新規参入したチームですが、見事第3戦目で初優勝を飾りました。

未来のクルマの開発室?

MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept。30年の時を経てマツダがサーキットに戻ってきました

今回、マツダがワークスに近い体制でサーキットを走っていて、とても新鮮でした。

787Bでのル・マン制覇のあと1992年に活動を休止して以来、実に30年ぶりにモータースポーツに帰ってきたマツダ。後から知りましたが、SUGOの決勝には社長や専務が激励に訪れていたようです。

耐久レースだからこその厳しい環境において人もクルマも鍛える。スバルやトヨタ、マツダ、日産が並んで内燃機関の将来性や可能性を広げる活動がサーキットで行われているのが、どこかジーンと心に響きました。

それじゃあ、また。