
今週末から始まったジャパンモビリティショーのプレビューデーに行ってきました。
半日じゃ無理!
入場待機の大行列。開場時刻から15分ほど経ってやっと建物内に入ることができました
最初に書いておくと、今回まわることができたのは完成車メーカーが集まる東展示棟だけ。
というのも一般公開の前日に行われたプレビューデーは12時30分~18時のみの開場。午後だけの短期決戦だったのです。
正直、西展示棟のTokyo Future Tourはかなり興味があったのですが、時間が足りなくて泣く泣く帰ってきました。
6年前に一般公開日に行ったらギュウギュウだったのに……!快適な観覧ができました
だけども短時間とのトレードオフがあります。それは入場券の枚数が限られているため空いていること。
このメリットの恩恵を受けて各社のコンセプトカーを間近で見れたほかEVの試乗まで楽しめました。
メーカーブース
日産
会場に入るとフォーミュラEのマシンがお出迎え。来春の日本E-Prix初開催に向けてNissanはやっちゃう気が満々のようです
ニッサン ハイパーフォース。フロントのロゴはモザイク状の意匠ですが目を細めると……GT-R?
nismo仕様のフェアレディZ。やっぱりシンプルでかっこいいのがいいね
BMW
Vision Neue Klasse。近年、巨大化が著しいキドニー・グリルは将来的にはヘッドライトと一体化するみたいです
三菱
MITSUBISHI D:X Concept。もはや月面探索車のような外観
新型トライトン ラリーカー。アジアクロスカントリーラリー2023に参戦する車両のレプリカだそうです。いかちいぃ!
アジアクロスカントリーラリーで用いるサポートカーのデリカも展示されていました
三菱ブースでは復活したラリーアートがガツンと押し出されていて嬉しくなっちゃいました
スズキ
ジムニーシエラと並ぶのはV-Strom250SX。どっちも欲しいなぁ
スズキのブースで注目を集めていたのは新型スイフトのコンセプトモデル
コンセプト……?がっつりエンジンが入ってますけど……??実際には市販モデルに近いようです
MOQBA(モクバ)。初めて写真を見たときに「タチコマだ!」とついつい反応してしまいました
SUZU-RIDE。こんなセニアカーだったら積極的に乗りたいですね
BYD
BYD Seal。スポーツ性を感じさせるセダン
BYD Dolphin。どこか懐かしさを感じられる外観ですが、300万円台というコスパは侮れない
BYD Dolphinの運転席まわり。樹脂素材の自由度を活かした曲線的で有機的なデザインが印象的でした。そして中央にある巨大なモニターは縦位置に90度まわります。びっくりしました(笑)
BYDのシャシーの展示。半透明のパネルが前後に動き、透視するように車体イメージを投影しているのが面白かったです
外国メーカーの出展が寂しいなか、中国から渡来したBYDのブースからは勢いと覚悟を感じました。
これもしかしたら本気で日本のEV市場を獲りにきてるんじゃないか?とさえ思います。
デザインも内装はかなり凝ってますし、同クラスの国産ICE車と価格競争力まであるので10年後あたりはもしかするともしかするかもしれません。
ヤマハ
MOTOROiD2。自律型のバイクだそうです。ちょうどショーが始まるところだったので待っていたのですが……
開始直後からロボットアームがダンスをボイコット。ドナドナされてショーは中止になってしまいました。ステージ中央で微動だにしないその姿から確固たる意思と「生きる」を感じました(?)
ショーが中止になってしまって、その流れでブースを出てしまったのでヤマハはほとんど見てませんでした。あちゃー。
レクサス
LF-ZL。EVになるとフロントグリルが不要になるものの、スピンドルグリルの意匠が確実に引き継がれているのがわかりますね
LF-ZC。2026年に市場投入を目指しているモデルだそうです。プリウス感がありますが近未来的でかっこえぇ!
ホンダ
「モビリティショー」だけど、まさかホンダジェットの胴体を持ち込むとは……
プレリュード コンセプト。SNSではT社の某Pリウスと似てると言われてましたが、実物を見るとフロントまわりの立体感が完全にプレリュードでした
サステナ・シー コンセプト。ホンダeに続く可愛い系EVの登場に期待しちゃいます
モトコンパクト。うっす!幅は15センチくらいでしょうか?これなら玄関先にも置けそうです
ホンダのブースで個人的に興味を惹かれたのはモトコンパクト。
マンションの玄関でも置けそうなくらいのコンパクト感。しかも電動なのでオイルが漏れたり、室内がガソリン臭くならない。こいつをトランクに放り込んで週末におでかけなんて最高じゃないですか。
……え?9月からアメリカで売ってるんですか!?国内でも販売して欲しいです(たぶんこのままでは法規制的に無理)。
ソニー・ホンダモビリティ
1台しか展示がない小さなブースなのに人だかりが絶えませんでした。デザインの勝利を目の当たりにしました
AFEELA プロトタイプ。大音量で派手なPVが流れるわけではなく、ただゆったりとした背景の前でクルマがゆっくりとまわるだけ。だけど美しい
なんだこれ。ずっと見ちゃうぞ……
AFEELAプロトタイプでボケーとしちゃって、ボケーッとしたまま歩き出したらカワサキのブースを完全にすっぽかしました。あちゃー(本日2回目)。
スバル
SUBARU SPORT MOBILITY Concept。爆音で激しいPVと閃光とスモークマシンでビカビカにやってると思いきや、背後からUFO(SUBARU AIR MOBILITY Concept)が襲来!予想外すぎて爆笑しました
BEVのソルテラ。ラゲッジが広くて車中泊まで楽しめそうなSUVでした
スバルは立ち寄ったタイミングでステージが盛り上がっていたのですが、急に背面のLEDパネルが割れてUFOが出てきたもんですから驚きを超えて爆笑してしまいました。
いやぁ、その勢いでブースをサクッと出てきちゃったから、あまりスバルも見てないや。あちゃ〜だわ(3回目)。
マツダ
MAZDA ICONIC SP。これを見るために新幹線に乗ってやってきたと言っても過言ではありません
内装はアルカンターラみたいな短い起毛の素材が多用されてるのでしょうか?きっとSDGsに配慮した素材なんだろうな
こんなの見惚れちゃうってば……
やっぱりこのクルマの系譜は偉大なんだな。いつか1度でいいからロードスターを所有したいですね
トヨタ
FT-Se。イマドキはエッジの立ったデザインがバズってるようです
Rangga Concept。インドネシアで昨年末に発表された激渋な商用トラック。これが発売されたら個人でも欲しい人が出そうですね
トヨタが提唱する「ネオステア」。グランツーリスモ7を用いたデモを体験で大変感動しました。右手の親指でレバーを押し込むとアクセル。左右のトリガーを握り込むとブレーキ。まるで自転車やバイクのような操作感で自然と首都高コースを周遊できました
個人的にすごく感動したのは「ネオステア」です。
トヨタ所属のパラスポーツ選手の声がきっかけで試作したというこのステアリングでは二輪車のような操縦感で直感的に走ることができました。
てか、絶対にペダルよりもこっちの方がいい。指先なら自然と細かい操作ができるし、なんたってアクセルとブレーキが完全に違う動きになるのでミスが劇的に減ります。
担当の方にお話を伺うと車両側の電子制御との相性のほかエアバッグの搭載方法、ウインカーやクルコン等のボタン位置の検討、さらに法規制の改正が必要など市販化するまでのハードルはかなり高いそうです。
しかし、いつかこのステアリングで安心して楽しくドライブできる日を僕は心待ちにしています。
ダイハツ
VISION COPEN。なんかコペンがでっかくなった?
OSANPO。アウトドア味のある丸目コペンじゃないか!グサッと僕の“癖”に刺さってます
トヨタ車体
グローバル ハイエース BEV コンセプト。キャブオーバーをやめると急にアルファードみたいになるんですね
クロスバン ギア コンセプト。ミニバンとSUVを掛け合わせたようなスタイリング。意外といいかも!
試乗会など
最新のスバル レイバックに乗れるアイサイトの体験会は予約不要でした。予想以上の急ブレーキでシートベルトが鎖骨に食い込んで痛かったです(笑)
試乗会は完全予約制で15分おきにオンラインで受付が始まっています。
新幹線の中から東京駅、そしてゆりかもめの車内で必死にブラウザをリロードし続けて争奪戦に勝利して掴んだのは日産サクラでした。
本当はアリアとかBYDとか乗ってみたかったけど仕方あるまい。
でも、軽自動車とナメて乗ってみたらシートに押し込まれるようなトルクで加速してビビりました。航続距離が短いですが通勤とか買い物用途なら十分じゃないかな?
……て、日産の担当者とトークが盛り上がりすぎて車体の写真を撮るのを忘れました。
プレビューデーは狙い目かも?
あ、この写真はわざと周囲の人を入れて撮ってます。でものんびりと歩いてやってきて、途中からでも十分な近さでステージを見れました
はじめてプレビューデーで訪れたのですが、ガラガラの会場を縦横無尽に歩き回ってじっくりと細部まで見ることができて非常に快適でした。
ぶっちゃけ一般公開日のチケットより1,000円も高かったのですが、その価値はあったと思います。
これは平日を自由に使えるフリーランスの特権ですね。もし次もモビリティショーに行く機会があれば、同じようにプレビューデーを狙いたいと思います。
撮 影:2023年10月 in ジャパンモビリティショー
カメラ:Canon EOS R6
レンズ:Canon EF24-105mm F4L IS USM
余談:気づきました?
今回の記事で投稿した写真ではいずれも写り込んだ人の顔にモザイクをかけてないんです。
僕は肖像権トラブルを諦めたのか?……否。
はじめての試みですがAdobe Photoshop 2024で搭載された生成塗りつぶしで片っ端から顔を上書きしてみました*1。
つまり本記事中の写真で個人を判別できるレベルで写り込んでいる顔はすべてAIが生成した架空の人物です。
俺たちはグランドラインを目指しプロンプトを追い続ける。世はまさに、大AI時代!!
トップ画像の答え合わせ。よぉ〜く見ると不自然な顔があります
他人の顔にぼかしやモザイクをかけると、こうしたイベントの様子の写真だとのっぺらぼうが並んでしまうのが気になっていたんです。
こんなときこそ生成AIの出番じゃないのか?とやってみたのですが、リサイズした写真だと違和感なく合成できますね。
いやぁ、恐ろしい時代になったもんだ。
それじゃあ、また。