大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

ラリーチャレンジ in 利府でトヨタの本気を見た

今週末、仙台では3年ぶりに「青葉まつり」が開催でしたが、僕は利府町に TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge in 利府を観に行きました。

目と鼻の先で開催されたモータースポーツのイベントだったのに、昨夜のネット記事でイベントの存在を把握。

さらに今日の午前中になって観覧できるステージがあると分かって慌てて向かいました。

car.watch.impress.co.jp

スペシャルステージ5

ギャラリーステージの観覧スペース。家族連れやカップルが多かったのが印象的でした。そしてメディアの注目度の高さにも驚きます

午前中のセッションは間に合わなかったので、午後のギャラリーステージへ。スペシャルステージ5を狙います。

開催地は利府葉山グラウンドという住宅街のど真ん中にある野球場でした。

コースチェックをする0号車。ドライバーは失念

泥を跳ね上げてコーナーを攻める様子がラリーの魅力ですね(北爪&吉野組 No.102 カローラ新埼玉BRIDE☆GRヤリスDL)

MORIZOことトヨタ自動車代表取締役の豊田氏がドライバーとして参戦。お世辞抜きに一番上手に見えました(MORIZO&勝田組 No.104 TGR MORIZO GRヤリス)

2022年にセリカがラリーを走ってる!とちょっと感動(佐藤&伊東組 No.110 千明自動車・HL・YHセリカ)

トヨタは本気だ

町内会の掲示板にGazoo Racingのフラッグ。この旗を掲げた住宅も多くありました

ギャラリーステージは特設会場ではあったもののコース全体が見下ろせるような配置になっていたほか、ちゃんとMCが解説をしてくれたり、フードワゴンが出て飲食できるようになっていたり、モータースポーツ初観戦となる人でも楽しく快適に過ごせる配慮がされていました。

イベント会場も利府町の文化施設「リフノス」とイオンモール新利府の2カ所に設けられていたほか、町中にラリーチャレンジのポスターやGazoo Racingの旗が掲出されていて利府全体が盛り上がっていました。

そして、なんといってもすべてが無料。2系統のシャトルバスがバンバン走って、応援グッズがそこら中で配られていて、試乗会や体験ブースも盛りだくさんなのに、お客さんは一銭も払わなくていい。なんなら「水素自動車から給電しました!」とコーヒーをタダで配ってました。

このイベント開催にどれだけの費用がかかっているかは想像もできませんが、きっとトヨタはマイナーなモータースポーツを地域全体で歓迎される自動車文化へと昇華させようと本気で取り組んでいます。

2020年のWRC参戦車両(レプリカ)の展示。僕の隣で小さな女の子が「かっこいい!」と興奮していました

ファンの裾野が広がらない界隈は衰退する。これは歴史が証明しているんですわ(佐々木&加藤組 No.105 小倉クラッチ86-MASA)

正直、モータースポーツの現状は「限られたごく一部のファンたちが山の中でコッソリとサーキットに集まっている感」が否めないと個人的には考えています。

だけど、これから電動化やカーシェアリングが浸透していくなかで、国内の自動車産業が規模を維持するためには技術開発だけではなく、ドライビングを楽しむことが文化として市民や行政の間に広がることも併せて必要になるのかもしれません。

こうした機会を通じてモータースポーツの魅力をもっと多くの人に知ってもらい、イベントが地域で受け入れてもらえるような社会になると僕は嬉しいです。

それじゃあ、また。