先週末(7月12日)、仙台港に海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」が来航し、一般公開が行われていました。
この一般公開を知ったのは前日に仕事でとある公民館を訪れた際のことでした。たまたま掲示板に貼ってあったポスターが目に入り、滅多にない機会だったのでカメラを携えて出かけました。
艦船が係留されていたのは国道から約3kmに渡る仙台港の最深部にある高松埠頭。しかも駐車場が用意されていないのでマイカーで近づくことができません。
ではどうやって「ひゅうが」まで行くかというとJR多賀城駅とイオン多賀城店から発着するシャトルバスを利用します。民間のバス会社が運行するのかと思いきや自衛隊車両を自衛官が運転していました。
シャトルバスに揺られること約10分。高松埠頭に近づくと巨大なビルのような艦船が目に入ってきました。そして手荷物検査を受けてからいざ艦内へ。
まさか甲板に上がるのに昇降リフトを使わせてくれるとは思いもしませんでした。
このリフトはだいたい60秒ほどで昇降が完了して、予想以上に速いスピードで上下します。
でも乗っているとまったく振動を感じられないんです。フワッと動き出して、スッと止まります。何かわかりませんが、きっとスゴい技術が使われているはずです。
甲板に上がるとまるでビルの屋上に出たような景色が広がっていました。事実、そこらへんの工場の屋根と同じような高さなので間違ってはいないのでしょう。
しかし港内を船舶が通るとゆっくりと足元が揺れるのを感じました。そのたびに自分が巨大な艦船の上にいることを思い出します。
しばらく甲板で珍しいものを眺めていると、ラッパの音が聞こえてきました。どうやら隊員による演奏が始まった模様です。
朝イチの起床ラッパから「ラッパ君が代」、上陸準備の合図など3〜4の演目をシーンごとに披露してくれました。音色はシンプルながらも鍛えられた力強いもので、だだっ広い甲板上でもしっかりと響き渡っていました。
気づいたら1時間以上も甲板上で遊んでいました。次第に日焼けが気になってきたので撤収するとしましょう。
ちなみに岸壁には陸上自衛隊も駆けつけ、車両の展示や宮城県内の駐屯地の紹介も行われていました(もちろん勧誘も)。
実際にヘリコプター搭載型の護衛艦に載ってみると、その巨体に圧倒されるばかりでした。
国防は大切なことですが、この艦船の作戦能力を発揮するような場面がやってこないことが一番。どうかこの「ひゅうが」も無傷で無事に退役まで活躍できる世の中が続くことを祈るばかりです。
それじゃあ、また。
撮 影:2025年7月 in 仙台港(宮城県仙台市)
カメラ:SONY α7C II, Apple iPhone 15 Pro Max
レンズ:SONY FE 20-70mm F4 G