旅人感を醸し出す装備とは何でしょうか?
ホムセン箱?銀マット?
いやいや、私は大きく「日本一周中」と書かれた看板だと思うんです。
これさえあれば、もはや旅人“感”ではなく旅人と分かっちゃいますからね(笑)
看板が必要だと思う理由
そもそも、日本一周をするにあたって看板が必要なのか?という疑問があります。
別にそんなに自己主張しなくても旅は続けられますし、むしろ自己顕示欲が強すぎて嫌に感じる人もいるかと思います。
そういったネガティブな意見も踏まえて検討した結果、やはり自分は看板を掲げて日本一周することにしました。
その理由としては
- 不審者・浮浪者と間違われないようにする
- 周囲の人が話しかけやすいキッカケを作る
- 「見られている」ことを意識してマインドを高める
が主に挙げられます。
特に自分の中では1番が大きな理由です。
バイクに大量の荷物を積み込んでフラフラしているヒゲ面(あ、生えてます。アイコンは詐欺です)の男性なんて、結構、怪しいと思うんですよ。
『この人、あの橋の下で暮らし始めるんかな?』なんて思われたくないですし、自分は旅をしている人ですよ!と周囲にお知らせしたいと考えました。
製作工程
そんなわけで、看板を掲げる方針が決まったら製作開始です!
素材選び
バイクや自転車を使う日本一周勢が掲げる看板にはいくつかの種類が見受けられます。
- ホワイトボード・黒板
- 木の板
- アルミ板
- のぼり・旗
その中で今回は調達コストと加工のし易さから木板を選びました。
デザイン
デザインに使ったのはLibre Office Impress。俗にいうパワーポイントです。
お財布の都合でMicrosoft Officeは使ってないですし、もちろんIllustratorなんて持っているわけがないので、プレゼンテーション作成ソフトにしました。
また、上記の看板を掲げる理由の『3. 「見られている」ことを意識してマインドを高める』の観点から、Twitterのアカウント名も入れました。
これで悪いことや後ろめたいことはできません。安全でモラルある走行に努めます。
マスキング
デザインが完成したら木材全体をマスキングテープで覆います。
切り抜き
(先ほどの写真からちょっとデザインは変わりましたが…)
板全体をマスキングしたら印刷したデザインシートの位置を合わせます。
そして、あとは紙とマスキングテープを一緒に切り抜いていきます。
文字を切り抜いていくとこんな感じになります。
塗装(2度塗り)
今回は暗い木材を使用しているので、文字を白抜きにしたいと思います。
そこで、マスキングの上から白スプレーを吹きます。
白色の塗装が乾いたらマスキングを慎重に剥がします。
そして、クリアラッカーで仕上げ塗装をします。今回はクリアラッカーを2回吹きました。
これにて完成です!
苦労したこと
あれ?タイトルには「悪戦苦闘」とか書いちゃってるのに、あっさりと完成しちゃってるじゃない?
なんだよ、タイトル詐欺かよ!(#゚Д゚)
…まぁ、落ち着いてください。
最後の2枚の写真、よーく見てください。
それまでの写真と木目が全然違うでしょ?
そうなんです。完成したのは実に5枚目の板なんです。
そして、前工程で写っているのは2枚目の板でした。
苦闘の歴史を集めたコラージュがこちら。
いや、2枚目なんて綺麗に白抜きで文字が浮かび上がっていたのに、仕上げにクリアラッカーと間違えて白スプレーを全体に塗布する痛恨のミスで潰したんですよ。
ほんと、あの時は全身の力が抜けました。
ちなみに、敗因一覧はこちらです。お納めください。
- 1枚目:彫刻しようとして失敗
- 2枚目:途中までうまくいったのに上記の通り
- 3枚目:「との粉」を塗り込んだら、表面にマスキングテープが貼れなくなりボツ
- 4枚目:黒色インクが滲み出て文字が読めなくなり終了
- 5枚目:成功
ちょっと失敗しすぎですよね(笑)
3日間もあれば完成すると思っていたのに、フタを開けてみたら1週間以上もかかってしましました。
ともかく!
看板は完成しました。
どこか、道端でこんな看板をホムセン箱に吊るして荷物を大量にぶら下げているバイクが走っていたら、それは自分です。
声をかけていただけたら大変喜びます。