よろしくね、GR III
やっちまいましたよ。もうね、フラッと入ったお店のショーケースで GR III が目に入っちゃって……。
ということで、先日の「カメラ入れ替え会議」に基づいてカメラの入れ替えを行いました。
そしてやってきたのが RICOH GR III というわけです。
中古品ですが見たところ傷はひとつもなし。リングキャップとホットシューカバーがメタリックグレーのアクセサリーになってます。
2点で合計5,800円相当のアクセサリーが付いてますが、むしろ標準のものが欠品ということでお値引き対象でした。
ポイントを使って75,000円。新品で買うより4万円以上もお得でした。
お財布、スマホ、GR III
お財布、スマホ、GR III。
この3点セットで外出することを今の僕は「手ぶら」と呼んでます。
『あっ』と感じた瞬間にポケットから取り出して、0.8秒後には撮影してる。しかも綺麗に。
記憶したい光景を1秒未満で記録できるカメラがこんなに楽しいとは思いませんでした。
いくら小型化されたとはいえ、ミラーレス機はジーンズのポケットに入りませんでした。
最初は軽くて感動していた α7III も「スマホがあるし、今日はいらないや……」と留守番することが多かったです。
でも、GR III はそんなことを考えさせません。気軽にポケットに忍ばせられます。
「いい道具」論
突然ですが、「いい道具」とは何でしょうか?
僕は思考速度で使える道具だと考えています。
工程において使用者の身体の一部となり、操作していることを忘れさせるくらい指先に馴染む道具。それが“いい道具”だと思うのです。
そういった意味、GR III はいい道具です。
ハードウエアもソフトウエアも操作するのに考えたり悩んだりしません。すべてが合理的かつ機能的に設計されています。
つまり、脳みそが思考するスピードで撮影できるカメラなのです。だからこそ気軽に持ち歩けて、その瞬間をスナップできるんです。
……こんなことを語りたくなる、これも GR III の魔力なのでしょうか?(笑)
オススメできません!?
「GR III はいいカメラだ」とここまで賞賛してきましたが、実はあまりオススメはできません。
というのも、GR III は万能機でも高性能機でもないからです。やはりズーム機能があった方が便利ですし、バッテリーもすぐに減ってしまいます。
また使えば誰でもエモい写真が撮れるわけではなく(どんなカメラでも同じですけど)、シンプルであるがゆえに撮影者の腕前が作品にモロにでます。
だから、こういったブログや YouTube のレビューを見ただけでポチらない方がいいです。
どこかで実機を手に取って、ダイヤルを回したり、メニューを開いたり、設定を変えてみたり……。
実際に使うシーンをじっくりとシミュレートして、『これはイケる』と思ってはじめて買うカメラだと思います。
合わない人は合わない。だけど、好きになると自分の一部になってしまう。
こんな不便なGRシリーズが20年以上に渡って続いてきた理由が分かった気がします。
さて、今度はどこへ GR III と出かけようかな。なんて悩ましいのがもどかしいです。
ではでは……。